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書けると、読める。

今回は自由英作文と読解力についてのお話です。多くの受験生にとって英作文の学習は入試に出題される場合にやるものであって、そうでなければやらないものであるようです。

パラグラフ・リーディングを学ぶには、パラグラフ・ライティングを実践するのが一番です。パラグラフ・ライティングに取り組もうとすると、パラグラフのしくみに注意を払いながら読むようになります。これは文章のレベルだけでなく、文のレベルにも当てはまります。英語を書く時には語順はもちろん、動詞の時制や名詞の単複、冠詞の有無などにも注意を払います。そうした点に注意を払う経験を経ると、読解のときにもそうした点に注意を払うようになります。

英文法の学習は文法問題対策のためだけではないということは、持田のnoteで繰り返し述べていますが、英語を書くという意識を持つことで文法学習がより深いものになります。例文暗記も「こういう文を自分で書き綴れるようにするのだ」という意識があるとないとでは定着度が違ってきます。「文法と読解」という縦割りの受験英語も「作文」というリンクによって両者が有機的につながっていきます

効率のよさを追求しているように見える学習法が実は非効率であるということはよくあるものです。特にこの「書かない受験英語」はその典型といえます。


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