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今こそ文法問題集を解こう!

今回は、大学受験生が「今こそ文法問題集を解かめ」という提案です。

文法問題集の本来の用途

文法問題集というのはもともと、すでに学んでいる文法知識を大学入試に臨むにあたって確認するという目的で編まれました。ですから、一通り文法を学んだかな、と思った時期に解くのが本来の活用法なのです。ここで使う問題集は必ずしも文法項目別になっていなくてもかまいませんが、問題数があまり多くないものがよいでしょう。できれば多くても500題以内のものが理想的です。なぜならば、問題集を長期にわたって解き続けるのは時間の無駄で、できるだけ短い期間で解き終えたいからです。1~2週間で解き終わるものがよいです。

ここで正解率が全体の95%以上であれば問題ないでしょう。解けなかった問題にかかわる文法項目だけを復習すればよいでしょう。正解率が95%に満たない場合はもう少し丁寧な学び直しが必要です。正解率が70%未満の場合は文法を一通り学び直したほうが早いです。実際、この時期の模試の成績が伸び悩んでいる受験生の多くは文法問題集で正解率70%未満という人が多いようです。

文法問題集のやばい利用実態

実際には、文法の知識が定着していないのに、文法問題集に取り組み、ひたすら付箋を貼り続ける、という受験生も多いようです。あとで確認するつもりで貼った付箋の数がいつの間にかかなりのものになってしまった人も少なくないと思われます。これは受験勉強風の学習活動を続けてきただけで、多くの場合、何の成果も上がっていないはずです。

やばい人のこれから

ここで、「今から基礎からやり直して間に合うのですか?」という相談をよく受けます。志望校に確実に受かるのは間に合わせた場合に限られます。間に合わない場合や基礎をやり直さない場合は、運を天に任せることになります。ただし、Heaven helps those who help themselves.とも言います。これの翻訳に下二段動詞が用いられているということは、それだけ古くから語り継がれているということです。おそらく真実です。

ここから先の対策は2通りです。ひとつは、本来4か月で完成させるべき基礎の学習を2か月から2か月半程度で仕上げることです。もともと4か月でも大変なプログラムですから、2か月半ではさらにきつくなりますが、来春の大学進学を絶対に実現しようという意志があるならば覚悟を決める必要があります。もうひとつは、2024年2月の入試に照準を合わせてゆっくり確実に勉強を進めていくことです。どちらを選ぶかは受験生本人の意志にかかっています。

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