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例文つき英単語集から始まる受験英語

この記事は、以前書いた記事に関連した内容です。

そして、今回は、このツイートとの関連でお話しします。

英単語集に特化してお話しします。辞書を引きながら文法問題集を解くのと、文法参考書を参照しながら単語集の例文を覚えるのとでは、難度は後者のほうが圧倒的に上です。上にリンクを貼った先日の記事では両者を並列的に取り上げました。A5版の、いかにも参考書っぽいサイズの文法問題集と比べると、新書版の小さな単語集から受験勉強を始めるのは、なんとなく取っつきやすい感じがするのかもしれません。初めて行くデパートの入口にライオン像があったら怖いですよね。

これはねこです。

というわけで、見た目の手軽さを理由に単語集から受験勉強を始める人は多いのですが、それまで受験勉強をしてきていない人には、単語集は眺めるだけではあまり効果は上がりません。英語に触れている量、英語を正確に読んだり書いたりする経験が少ないと、あまり意味がないのです。

そこを力技で突破しようというのが、例文を最大限活用するやり方、もしくは、単語集で単語帳を作るやり方です。

前者は、ノートに例文を書き写し、辞書や文法書を手がかりに構造を分析し、和訳を試みます。自分の和訳と単語集の和訳を比べて、違っていた場合はその違いの原因を考えます。ここまでの過程を考えても、独習が難しいやり方だと感じる人は多いでしょう。これは全ての例文が正確に和訳できるまで繰り返します。2回目以降は紙に書くやり方から口頭で訳すやり方へと、段階的に切り上げていきます。和訳ができるようになったら、今度は日本文から英語が書ける、言えるように練習します。「復文」と呼ばれる和文英訳の手法です。

後者は、単語帳と呼ばれるノートを用意または自作します。見出し語と語義、提示されている用法を辞書で確認します。その用法の例として挙げられている例文も書き出します。単語集の例文と辞書の例文を検討します。ここでの「検討」というのは、文のしくみや見出し語以外の単語の意味・用法を確認して、どうして和訳のような意味になるのかを考えていきます。こちらのやり方では例文の筆写や暗唱を重視し、最終的には前者と同様に和文英訳によるチェックを行います。これも独習では難しいと感じる人が多いと思います。

さあ、選択の時です。英単語集をあくまでもサブ教材と位置づけるのか、あるいは当面のメイン教材と位置づけ、この記事で紹介した学習を実践するのか。これでやっていきたいということでしたら、持田もオンライン個別指導や家庭教師の形で支援することも可能です。是非お問い合わせください。


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