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私の言語教育

今回は私の言語教育の位置づけについてのお話です。理想を言えば、私が考えているカリキュラムは、現在の学校教育のような教科による縦割り型のカリキュラムではなく、単元学習で構成された融合型のカリキュラムです。

国語科の言語生活に根ざした単元学習があり、英語科のタスクに基づく単元学習があり、その中間にあって言語知識や言語技術を取り立てて学ぶところに、私の言語教育が位置づけられます。年頭に掲げた4つの言語学習の柱はすべてここに位置づけられます。つまり、現実的なアプローチとして私が今考えているのは、国語科独自の学習内容と英語科独自の学習内容のあいだに、新たな「ことばの学び」を立ち上げようとするものです。

公教育の場では縮小傾向にある「総合的な学習」ですが、大学入学者選抜においては従来よりもこの総合的な学習が求められるようになりつつあります。それならば、高等学校や中等教育学校の正規の授業以外の場、あるいは正規授業であっても学校設置科目として、ことばを学び、ことばを正確に、効果的に、そして時には戦略的に使う訓練の場を設ければよいのではないか、というのが私の提案するところです。

実際にはリメディアルと呼ばれるような、大学生が中等教育レベルの学習内容を学び直すことも考えられます。このため、高校生、高校を卒業した大学受験生、そして大学生が、私の考える言語教育における主な学習者ということになります。社会人の研修として、こうした学び直しが必要になることもあるでしょう。豊かな社会を支えるのは優れた言語生活者です。優れた言語生活者になるには、ことばを学び、ことばを使う訓練をしなければなりません。

壮大なことを申し上げているように聞こえるかもしれませんが、大学入試や資格試験の対策にもこうした学力がもっとも必要とされています。大学受験予備校や資格試験予備校においても商品価値の高いコンテンツとなります。家庭教師やオンライン個別指導であれば、ご家庭で今すぐこの恩恵を受けることもできます

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