HSPやエンパスは傾聴が得意?
目の前の相手が何を言って欲しいのか、どう接して欲しいのか、を瞬時に察知するHSPやエンパス。
周りにいてくれた人たちが、わたしを「ラクな存在」に思っていてくれてたとすらならば、きっとその性質のせいでもあるな、と思い返して気づいた。
"こんな答え、言ってほしいなぁ~"ってのが背後に見えてるんだもん。そりゃ言うよね。
察知出来るが故に相手の望んでいる言葉しか言わない。言えない、というより、言わない。
何故って、持論を展開する方が面倒くさいから。
HSPやエンパスの人は"そうじゃない人"よりも、ずーっとずーっと何倍もあれこれと考えが脳内を駆け巡っている。
だから相手の事象に対して、いくらでも「言いたいこと」は溢れてくるんだけど、まぁ、通じないよね。考え方も独特だから。
わたしの場合は付き合いの古い親しいツレぐらいにしか、ドンズバのことは言わないんだけど。
人に寄り添う仕事は適職!
……って言われるのもよくある話で。
ちょっとその気になって「傾聴サロン」みたいなことをやってみようかな?とあれこれイメージングしていた、そんな矢先の出来事。
あるカフェ。
隣の席は30~40代ぐらいの女性2人組。
会話は聞くともなく聞こえてくる。
どうやら、がんサバイバーっぽい。
放射線治療や抗がん剤、これまでの治療やその経過、それぞれの現状を話している。
「"放射線治療なんてリスク高くてやりたくない!"って言う人いるけど、普通に生活してるだけで微量でも被曝してるのに」
「漢方だけで治そうとしてる人、逆に大丈夫?って思っちゃう」
………ほほ~。
同じ病を克服しようとしている人同士でも、それぞれの経験や思考で"アンチ"みたいになっちゃうのか。
あなたはそれが良いんだよね。
それぞれのやり方があるもんね。
で、良くない??
と単純に思ってしまったわたし。
ここで件の「傾聴サロン」を想像してみた。
この人がわたしのサロンにお客様として来店されて、この手の事を愚痴っぽく話したとしたら。
…………………傾聴すること出来るのか?わたし。
人が傾聴してもらいたい時は大体心が弱い時であって、他人の持論や意見なんて絶対要らない。
とにかく、今の自分を全許容してもらいたい。
穏やかな笑顔と語り口で「ですよね」って言ってもらいたいだけかも知れない。
弱ってるわたしに
「立派ですね」
「よく頑張ってらっしゃいますね」って言ってよ!!
という、背後メッセージがドドーンと見えるわたしは自分の"思い"を無視して
「わたしならそんなに頑張れるかどうかわかりません」と言う。
はて……それが傾聴なのか?それでいいのか?
自分はサンドバッグと化し、相手の言葉をバシバシ受けるだけが傾聴なのか?
だとしたら、わたしは無理だ。確実に。
絶対にどこかで反論してしまう。
もちろん、いろんな考え方があるんだよというのを認知してもらいたいから、という大前提はある。
「そうですよね」
「いろんな考え方がありますもんね」
と、わたしの眼前では言ってくれたとしてもGoogleの口コミやSNSのコメントで「持論を展開されてゲンナリしました」なんて書かれるのが関の山だろう。
あぁぁぁぁぁぁぁぁ。無理無理無理無理×2。
絶対に無理。
良かったぁ~!!ここで気づけて。
HSPはお察しが過ぎる性質があって、
エンパスは共感能力が高い。
いくらだって「相手の望む答え」なんて言えちゃうんだもの。そんなことを続けてたら、わたしが自分にずっと嘘をついて生き続けることになる。
世の中のカウンセラーって、マジすげぇな。
自身の心もご自愛ください。
という思いと共に、わたしの「傾聴サロン」計画は脆く崩れていった。
HSPやエンパスが傾聴が得意というのは、間違ってはいない。だけど、「傾聴する」だけで留まれるかどうかは個人差があるわけで。
口コミにアンチコメントを書かれてもいい!それでもわたしはこれをやる!と使命感を持った人が活躍するフィールドであって欲しい。
笑顔で頷くだけが、人を救うとは限らないのだから。
ちなみに「ただ聞いてもらうだけじゃ物足りない!」というドMな人は、いつでもわたしにご連絡を。お待ちしております。
ここから先は
¥ 111
「サポート」というあなたからのエネルギーは、わたしの心の栄養・生きる糧、何より「書くエネルギー」になっています!書くことに没頭したいおばさんを支えて下さるあなたには幸せしか訪れません!エネルギー循環最幸♡