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OWL magazine 旅とサッカーを紡ぐWeb雑誌

サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポーターは紛れもなく「主役」です。OWL m…
スポーツと旅を通じて人の繋がりが生まれ、人の繋がりによって、新たな旅が生まれていきます。旅を消費す…
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#サッカーツーリズム

【新・蹴日本紀行】代表ウィークでのささやかな旅の思い出<札幌〜東京〜関西>

 やっと終わった──。何が終わったかといえば、書斎の掃除。そして留守中の郵便物と取材中の領収書の整理である。  6月2日から14日にかけて、日本代表の4試合を取材してきた。すなわち、2日のパラグアイ戦@札幌、6日のブラジル戦@国立、10日のガーナ戦@神戸、そして14日のチュニジア戦@吹田である。本大会を想定した、中3日での4連戦。久々に地上波での中継もあったので、ご覧になった方も多いことだろう。  試合内容については別媒体でのコラムに譲るとして、本稿はOWL magazi

フットゴルフ大会に知識・経験ゼロで出場し、飯田真輝選手とラウンドした男の絶望、そして救済

 フットゴルフという競技がある。    名前の通り、ゴルフボールの代わりにサッカーボールを蹴り進めるスポーツである。フットゴルフ専用の大きなカップへとボールを沈めたら次のコースへと進む。    フットゴルフの名前は知っていたが、また謎のマイナー競技が誕生したのかなと思った程度で自分でやってみようとは思わなかった。  そんな中、栃木SC&ヴィアティン三重サポーターのかずみさんからフットゴルフの大会があるから出てみないかと誘われた。しかし、ゴルフだけはやらないと心に決めていた

「土地とクラブ」にこだわり続ける理由〜『フットボール風土記』著者インタビュー<前篇>

 11月13日、私にとって3年ぶり、単著としては11冊目となる『フットボール風土記 Jクラブが「ある土地」と「ない土地」の物語』が発売された。帯に掲げられた《北は帯広、南は宮崎まで「土地」の匂いが薫る/令和の全国蹴球郷土誌》というコピーが、最も本書の本質を言い表している。  今月は、OWL Magazineとのコラボレーションということで、本書について初の著者インタビューを掲載していただくこととなった。インタビュアーは大澤あすか編集長。15ある章についてのあすかさんの感想や

峰麻美に女性ファンが出来ることで中村慎太郎が喜ぶ理由【イベントレポート】

9月27日(金)に高円寺のスポーツ居酒屋Kitenで、OWL magazineの刊行7ヶ月記念のイベントを開催しました。6ヶ月ではなく7ヶ月という少しはみ出た感じがOWL magazineらしいなと自嘲する次第ですが、イベントには30名近くの方が集まり、会場は満員となりました。 あ あ ありがとうございました!!!! OWL magazineを初めて良かったのは、徐々に仲間が増えてきたこと。最初は5,6人のサッカー仲間で始めたことが、今では関係者と呼べるのはおおよそ1

独立国町田へと潜入せよ!!【スポーツイザカヤストリート FLAGONE】

【指令】 東京都から独立した町田国へと潜入し、その状況を報告せよ。具体的なターゲットについては改めて連絡する。なお、このメールは自動的に消滅する。 朝目覚めると、特殊なセキュリティが施されたアプリを開くのが日課になっている。メッセージを読むと、目を閉じて息をゆっくりと吐き出した。うんざりした気持ちを、少しでも和らげようとしたのだが、憂鬱な気持ちは消えない。 今日は任務ありだ。 しかも独立国町田への潜入という厄介な任務であった。 独立国町田は最近まで、東京都町田市であっ

FC OWLでフットサルに行ってきた!

というわけでフットサルに行ってきたので簡単に報告を。 開催場所は武蔵野陸上競技場、通称ムサリクに併設した体育館。 写真は、ボールを受けてターンしようとしている(?)ぼく。 個人のことから最初に振り返ると、体重が激増したこともあって、少し動くと心臓が破裂して吐きそうになった。最後にフットサルをした時から10kg程度大きくなっていることを考えると当たり前といえば当たり前なのである。 10kgというのは、米袋二つ分の重さである。 標準的なサイズなら雌猫3匹。 1.5ℓのペッ

もしもあの時noteがあったなら【ブラジルW杯への旅 Part1】

東京オリンピックが迫っている2019年の東京にて、細い糸をたぐり寄せるようにあの時の記憶を辿っている。 カタールワールドカップを見据えた森保ジャパンが活動する中、ロシアワールドカップを戦った西野ジャパンのことは滅多に語られなくなった。 その前に監督をしていたハリルホジッチのこともあまり語られないし、さらに前のアギーレについては忘却の彼方だ。 そしてその前の監督がアルベルト・ザッケローニ。優しい表情を浮かべるイタリアの名将が率いるザックジャパンが、「ワールドカップ優勝」と

ギャラリー『サポーターをめぐる冒険』その1

夏休みの宿題が終わらない……。 後一記事書かなければならないのだけど、ハネムーンは若干滑ったので2記事目を載せるのに躊躇してしまった。別の記事を書いたのだが、そっちもうまくいかなかった。 どうも夏は調子が狂う。 そんな時思い出したのが、このOWL magazineを購読してくれている方には拙著『サポーターをめぐる冒険』の読者が多いということ。 noteというメディアは写真が映えやすいということもあり、もう宿題が終わらなくて泣きそうということもあり、『サポーターをめぐる

嬉し恥ずかしハネムーン♡ 天国へイチバン近い海!

アロハ エー。 どうも、アラモアナ慎太郎です。 8月末は夏休みの宿題のシーズンですが、OWL magazineでもマルコスが夜なべしてインド記事を書き上げてくれました。 そして、最後は私の番です。 29日に一本、30日にもう一本の記事を書かなければなりません。しかも明日は五百蔵さんと一緒にPerfumeのライブ動画を見る約束をしているのでなるだけ今日中に書かないと。ホームワークが終わらない!! この記事は2011年に訪れたオアフ島でのハネムーンを浮かれた写真と共に振

OWL magazineでは寄稿&スタッフを募集しています!

Project OWL共同代表の中村慎太郎です。 OWL magazineでは常時寄稿者を募集しています。OWL magazineで記事を書いてみたいという方は是非ご連絡ください。連絡先は、中村慎太郎(Twitter)か、編集長の澤野雅之(Twitter)までお願いします。 以下、詳細。 【寄稿形態】 現状では3通りの書き方があります。 1.定期連載型 月1〜2本を定期的に連載するスタイルです。OWL magazineではあと3−4人は定期連載を入れる余地があります。

恋する主婦サポーターさとうかずみの物語 サッカー界には彼女を表現する語彙がない!!

こちらの記事は新サイトにお引っ越しをしました。

「ヴィアティン三重、サポーターの一体感の秘密」と、桑名滞在記Part2

天皇杯でのヴィアティン三重の活躍を記念して、冒頭の無料部分に「ヴィアティン三重、サポーターの一体感の秘密」というミニコラムを書く。ミニコラムに続けて、三重県は桑名の滞在記Part2を書いていく。 Part1はこちら。 さて、ヴィアティン三重の躍進と共に、サポーターが注目される機会が多い。 ……と、このようにいくつか引用させて頂いたのだが、三重のサポーターの特異性とは何だろうか。 数が多いわけではない。「おまえら死ぬ気で行くぞ」的な気合いが入っているわけでもない。色々な

OWL magazineはfootballistaの影を踏めるのか

OWL magazineは、旅とサッカーをテーマとしたウェッブ雑誌であり、この記事の著者、中村慎太郎も共同代表の一人である。 この記事は、昼間にfootballistaについて連ツイしたことから、あれこれ考えているうちに生まれた雑記である。 ツイートは引用するほどでもないのだが、ネットと紙の融合をハイレベルで果たしたfootballistaに対して、ネット中心で活動しているOWL magazineとはどんなものかと、比較対照することになったため、この記事が生まれた次第だ。

抽象的な意味合いにおける鈍行列車と特急に対する自省録

旅において、鈍行と特急、どちらを好むのか? こう問いかけてみると、何のかんので特急を選ぶ人が多いのではないかと思う。さっさと移動して旅先での時間を増やすほうが、旅としては有意義になることだろう。 人生とは旅である。 人類史が始まって以来、数千、いや数万、場合によっては数千万や億の単位の人が言ってきた言葉であろう。この言葉を最初に言ったのは誰なんだろうかと思い調べてみたが、よくわからなかった。代わりに、中田英寿選手の引退メッセージ「Hide's Mail」が出てきた。その