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過去の大作1 昭和のモティーフを100枚編む

 数日前から「きょうの手芸」という記事で、レースのモティーフを編むところを見ていただいてます。おかげさまでだんだん軌道に乗ってきました。
 比較的大きな作品を編むのは、実は初めてではありません。モティーフを100枚以上つないだことが過去に2回あります。

『美しいレース編』婦人倶楽部4月号付録
昭和39年(1964)、講談社 より、
デザイン:百武イキ子

 上の写真は、母から譲り受けた古いレース編みの本に載っていたものです。オーソドックスな美しさを持つ「レース編みらしいレース編み」だと思います。くっきりした部分と繊細な部分がうまく調和していて、何だか気持ちがいいのです。 
 上の写真では大きなモティーフを縦5枚、横3枚つないでテーブルセンターにしてあります(さらに間を小さなモティーフで埋めてある)。筆者はこれを縦横10枚ずつ、合計100枚つなぎました。間を埋める小モティーフは81枚になります。

(大きすぎて全体を写すことができません)
クローズアップ。裏面が写っています。レース針4号使用

 これを編んだのはもう20年も前のことです。どういう気持ちで「100枚編もう」と思いたち、実際に編んでいたのか、当時のことをよく覚えていないのですが、

 ○レースが好きであることを表現したい
 ○クロッシェレースが美しく、価値あるものだと伝えたい
 ○埋もれた古いデザインを掘り起こしたい
 ○自分の死後も受け継いでもらえるものを作りたい

 というようなことではなかったかと思います。
 これを編んでいた当時はまだSNSが一般的ではなかったので、ただ一人で編んで完成を喜ぶだけでした。でもその後Ravelry に参加して、この作品も多くの人に見てもらうことができました。そして今、note でもお目にかけているわけです。
 このパターンが載っていた本の表紙はこんなふうです。

『美しいレース編』婦人倶楽部4月号付録
昭和39年(1964)、講談社 

 これもそうですが、昔の「レース編みの本」は婦人雑誌の付録であることが多いです。中でもこの本は最も充実していて、すばらしいパターン(モティーフつなぎも多く含む)がいくつもあります。たまたまこの本が実家にあったことは、筆者がレース編みに興味を持つ大きなきっかけの一つだったと思います。
 この本からはいくつもの作品を編みました。いずれそれらも皆さまに見ていただこうと思います。


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