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きょうの手芸#18 結び目を作らない編み始め方   

 こんにちは、owarimaoです。相変わらずモティーフつなぎをじわじわ編み進めておりまする。
 これはきのう撮った写真です。

 そしてけさは…

 まわりに見えるレースは、編み上げてまだ仕上げをしていない作品たちです。仕上げは面倒くさいのでどうしてもたまってきます。あと、いったん仕上げてしまうとあまりそのへんに放っておけないので、しばらくぶらさげてじっくり眺めてから洗って仕上げをしようという気持ちもあります。
 同じ作品でも、写真の撮り方でずいぶん雰囲気がちがって見えることがおわかりいただけると思います。
 さて、進捗状況のご報告が終わりました。またあした! ではなくて、きょうのタイトルである「結び目を作らない編み始め方」のお話をしましょう。
 (おとといは「レース糸の芯って取り出せるよ」という記事を書きました)

 きょう書くこともやはり「そんなこと知ってる!」と言われるかもしれません。でも私が持っている基礎の本には載っていないので、やはり書いておく意味はあるかなと思います。
 編物では多くの場合、下の写真のような結び目を作るところから作品づくりは始まりますよね。

 こういうのを英語圏では「スリップ・ノット」と言うようです。本に載っているやり方だと、まずこのスリップノットを引き締めて小さな結び目をつくり、そこから改めて編み始めます。つまりスリップノットは目数には入りません。
 しかし繊細なレース糸で丸いドイリーなどを編む場合、中心は目立ちますから、この結び目が邪魔に感じられることがあります。
 私は今回の作品のモティーフA(十字型のほう)を編むとき、次にようにしています。ポイントは1つだけで、

「スリップノットを引き締めずゆるいままにしておいて、これを一目と数える」

ということです。これだと引き抜きで輪にするのも簡単です。
 このやり方は私の発明でないことは確かですが、どこで知ったのか忘れてしまいました。
 下の写真をごらんください。最初だけゆるく、あとはきつめにして、全部で20目編んでいます。

 編み終わりから7目とばして(針にかかったループは含めない)、第8の目に長編みを編みます。

作り目を3目ずつとばしながら「鎖3、長編1」を2回くり返してはしご状に編みます。3回目はゆるい目に編み入れます。

編み入れたところ。まだ糸は引き締めません。

鎖8目を編んでから、

ゆるい目の中に引き抜き編みをします。

さらに次の段の立ち上がり3目を編んでおいてから、ゆるい目を引き締めます。

引き締めたところ。

編み始めの糸端を途中まで編みくるみながら、次の段を編んでいきます。

2段めを全部編んだところ。糸端はじゃまなので切り落とします。

鎖10目でターンして、3段めを編みます。先端の部分は「束にすくう」のではなく、前段の鎖1目に長編3目ずつ編み入れています。柴田先生のご指示ですから。編みにくいけど、確かにこうしたほうがきれいみたい。

ふたたび鎖10目でターンして、4段目を編みます。これでモティーフAのパーツが一つ完成。糸を切ります。

 最初のころは苦戦していたモティーフAですが、すでに14枚(パーツは56枚)編んだので、こうして解説ができるようになりました。
 しかしまだ半分にも届いていないよ。えらそうに先生ぶっている場合か?
(つづく)


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