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きょうの手芸#17 1玉終了。レース糸の芯って取り出せるよ

 こんにちは。きょうは寒いです。
 4玉買ってあるレース糸のうち、1玉目をさきほど編みきりました。これから2玉目の準備をします。

 レース糸は通常、固いボール紙の芯に巻かれています。芯は糸玉の中にしっかりはまっているので取れないように見えますが、そんなことはありません。糸玉をぎゅっと押しつぶして、中の芯を細くすればいいのです。

ぎゅっ

 芯にかぶさっている糸を少しずつ押しのけて、芯の先を露出させます。あとは静かに引き抜くだけ。

取れました

 毛糸を編むときと同じように、糸端を内側から引き出して編みます。外側から使うと、糸玉がコロコロ転がってしまって不便です。
糸端はわりと簡単に見つかります。糸がちょっと塊で出てきてしまうこともありますが、気にするほどではありません。ビニールをもとに戻し、糸が自由に出入りできるよう、輪ゴムでゆるく絞ります(隙間をあけて結ぶだけでもよい)。これで完了!

 糸が袋に入ったままなので、埃がつく心配もありません。袋入りじゃない糸なら、自分でビニール袋や巾着に入れるのがおすすめ。外出先に持って行くにも便利です。芯を取ると嵩が減るので、残り糸を収納するときも省スペースできます。
 おっと、ちょっと待って!
 下の写真に写っているプラスティックの棒は「オリムパス金票40番 100g巻」に入っているものです(透明ケース入りの白い糸)。糸の量が減ってきたときに、糸どうしがからむのを防ぐ意味があるようです。1玉目を編むときにこれを入れていました。
 今使っている糸にはあんまり効果があるように見えないけど、いちおうまた入れておくことにします。

 ここまで得意げに書いてきましたが、もしかしたら「そんなこと知ってる!」と言われるかもしれません。でも以前の私と同様、知らない方も多いのではないかと思って書いております。
 私が「レース糸の芯も取り出すことができる」という事実に気づいたのは、わりと最近です。なぜできないと思い込んでいたのかというと、この本のおかげです。

 ごらんのとおり、日本ヴォーグ社から出たレース編みの基礎の本です。初版は約30年前。最近は別の監修者(北尾惠以子先生)による新しい版が出ていますね。そちらは持っていないので、内容がどう変わっているかは把握しておりません。
 とにかく上の写真の本に、こう書いてあるのです。

糸端の出し方
レース糸は玉巻になっていて、外側から使用するものと、ケース入りの中心から取り出すものと2通りあります。

『ヴォーグ基礎シリーズ レース編』
日本ヴォーグ社、1993(第1刷)1998(第13刷)

「外側から使用するもの」の例として、10g巻を実際に外側から取っている写真があって、
「回りのセロハンをとりはずし、糸端を出します」
とキャプションがついています。教科書的な本でこう書かれてしまったら、「紙の芯は取れないんだ」と初心者は思ってしまう。
 いいえ先生! 10g巻だって何だって、芯を取り出して内側から使うことができますよ。セロハンは取らなくてOK。私は最近ようやく気づいて、今はそうしております。下の写真のうち、緑の糸は「オリムパス金票40番」の10g巻。白と紫は「ダルマレース糸 葵」です。

 それはそうと、モティーフつなぎの進捗状況は?
 ごめんなさい。きょうはその写真はなしです。マジメにやっていますよ……ちょっとずつだけど。
(つづく)


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