【トークレポート】Local Quest Lab ゲストトーク(2023年4月)
こんにちは。Local Quest Lab主催のOwarai Quest(大洗クエスト)です。
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Today's Guest
2023年4月のオンライントークのゲストは、2020年に大学時代から約6年間過ごした東京から過疎発祥の街である島根県益田市へ移住し、”居場所”づくりと”ひと”づくりの事業を行った大庭周さんの活動について迫っていきました。
(3月の回のゲスト、新村さんにご紹介していただきました。)
※イベントページ詳細はこちら
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Today's Quest Words
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Editor's Note
大庭さんは自身の感覚や感情に素直な方という印象だった。出身地でもない島根県益田市という地域に、知人に声をかけてもらって移住を決断した。
大学を卒業して就職をしたが、地域を生業とする人たちに羨ましさを感じていたり、自身の将来に対して漠然とした不安といったモヤモヤを抱えていたそうだ。ただ、『未来で失敗する可能性があるかもだけど、今を我慢する方が辛い』と思って、一歩踏み出した。
地域活動の火種となった事例として、静岡県三島市の「みしま未来研究所」の取り組みを紹介してくれた。「地域の未来をつくる人をつくる」というコンセプトを掲げている。一方、益田市に移住して仕事をすることになった「一般社団法豊かな暮らしラボラトリー」は「豊かな暮らしを、すべてのひとに」というコンセプトで、両方に共通していることは「つくる」ということだ。
思い切って移住した益田市の1年目は苦しかったという。バックグランドも価値観も違う人たちとのコミュニケーションや活動する難しさを感じた。できると思っていたことがなかなかできない、評価されない、頼ってもらえない…。
転機となったのは地域の人との交流だった。気軽にコーヒーを飲む朝活をしたら、自身の考えややるべきことが整理され、何か自分で旗をふってやらなきゃとか、リーダーにならなきゃ的な「何者かでならなければいけない」という縛りから解放された。
その時に、「誰でもできることだけど、穴になっている部分を埋めること」が好きな自分に気づいた。そこから人の役に立っていることを実感できたという。2年間の益田での活動を経て、地元・静岡県裾野市に戻って家業である会社に入った。戻ってきた後、益田と裾野の違いを強く感じたという。
益田は過疎発祥の地と呼ばれており、地域に「ない」がたくさん存在していた。だから「ないなら自分たちでつくればいい」という発想になるしかなかったという。一方で、戻ってきた裾野は都市的地方で、お店やサービス、娯楽などは整っている。だから普通に住んでいるとそれらが当たり前となって受動的になってしまう。
大庭さんは益田での経験から、能動的に生きることが地域がより良くなるためには大事だという。さらに、地域を良くするという動機ではなく、自分の近くにいる人たちを幸せにできたらという考え方で今、地元で活動をしている。
「照らす人」というのが大庭さんの屋号。日の目を浴びていない陰の部分、不安などのネガティブな感情の部分も含め、思考と想像を膨らませ、言葉にして発信している。自分の感覚と感情に素直になって、自分の言葉を丁寧に紡いでいくことの大切さを感じた回でした。
執筆:大洗クエスト 萬里小路忠昭
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おまけ
大庭さんのnoteから気になった言葉をピックアップします。
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次回は2023年5月に開催予定です。次のゲストは大庭さんにご紹介していただく予定です。イベント案内はこちらのPeatixページでご案内します。お楽しみに。
今回の回からstand.fmで音声配信をはじめました。お話をフルで聴きたい方はこちらからお楽しみください。
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