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【トークレポート】Local Quest Lab ゲストトーク(2023年1月)

こんにちは。Local Quest Lab主催のOwarai Quest(大洗クエスト)です。

- Local Quest Lab
Local Quest Labは地域のことを地域に関わる人同士で探求していくコミュニティです。全国の各地域で「地方創生」や「地域活性化」など、様々な地域課題に対して知恵を絞って試行錯誤を繰り返しながら、より良い地域社会の実現に向けて活動する人たちの背景・過程・成果・挑戦を見える化し、地域に関わる・関わりたい人同士のつながりをつくることを目指しています。現在、月1で地域で活動する方をゲストに迎えて、活動内容について聞いていくオンライントーク会を開催していきます。
→詳細はこちら

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Today's Guest

2023年1月のオンライントークのゲストは、「大学進学を機に群馬県高崎市へ移り、「群馬の10代に、しなやかな学びを。」をミッションにNPO法人Design Net-works Associationで教育事業を行う沼田翔二朗さんをゲストに、地域での活動について迫っていきました。
(12月の回のゲスト、小林さんにご紹介していただきました。)

1989年北海道士別市生まれ。高崎経済大学地域政策研究科修了(地域政策学修士)。 2008年、大学進学を機に群馬県高崎市へ。新しい環境に馴染めず、約1年間の引きこもりに。生活費を稼ぐために働き始めたアルバイト先で、偶然出会った先輩スタッフとの出会いのおかげで、大学生活のリスタート。2009年、NPO法人DNAに参画。2011年、代表理事に就任。第二創業期と位置づけた2013年頃から群馬県内の高等学校と連携した教育事業を新たに立ち上げる。 これまで授業を届けた群馬の10代は1万5000名を超え、一人ひとりが自らの内発性に基づきながら学んでいける教育環境づくりに取り組む。また、学校と社会とをつなぐために、学校それぞれとの「コーディネート」を仕組み化している。
認定キャリア教育コーディネーター / 認定ワーク・ライフバランスコンサルタント / 社会教育士 / 高崎商科大学 短期大学部 非常勤講師 / 群馬県教育委員会 教員委員(2021~)/ 群馬県子ども・若者支援フォーラム監事(2020~) / 群馬県地域づくり協議会 運営委員(2020~)/ 上毛新聞社オピニオン21 第23期委員(2015~2016)/ 男女共同参画センター運営委員(2015~2018) / 認定コミュニティマネジメントインストラクター(2017~2021) 他

※イベントページ詳細はこちら

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Today's Quest Words

- Today's Quest Words
ゲストとのトークで気になった言葉の中から、「地方創生」や「地域活性化」につながるキーワードを3つピックアップします。こちらのトークレポートは、トークの詳細や一言一句をお伝えするのではなく、キーワードをもとに各々が解釈して、考えるきっかけを提供したいと考えています。

①10代のうちに社会との接点をつくる教育
②学びは与えられるのではなく自ら考え、自ら発見すること
③人が集うことで学べるものとは何か

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Editor's Note

Editor's Note
Local Quest Lab主催のOwarai Questメンバーによるあとがきとして、ゲストの印象や気づきを主観で書いたメモになります。

沼田さんは生の教育現場で「理論」と「実践」を日々繰り返しながら、ビジョンである「群馬の10代一人ひとりが、「学び」を通じて、自らの価値と可能性を感じられる社会を。」を本気で目指している人だった。

自身がNPO法人の代表になった第2期から本格的に教育事業に参入する。お話の中で「探究」という言葉があった。学びの主体は10代にあり、彼ら・彼女らが自ら考え、自ら発見するという内発的動機を刺激することが大事だという。自分なりの問いを立てることが学びの出発点となる。

沼田さん自身は北海道士別市出身で、大学進学を機に縁もゆかりもない群馬へやってきたが、新しい環境に馴染めず苦しんだそうだ。その状況を脱するきっかけは、バイト先の社員の方との接点だった。その方から沼田さんの仕事に対して「ありがとう」という言葉をかけてもらったり、悩みを聞いてもらったりした。

このままではいけないと一歩を踏み出した。ただ、新しく立ち上げた教育事業は実績もない。だから、一つ一つの事、一校一校の学校、一人一人の先生や学生と丁寧に向き合ってきた。そのアクションは好循環を生み出す。これまでに40以上の学校と15,000人以上の10代に社会との接点をつくる教育を促進してきた。

また、10代のうちに社会とつながることは将来的なUターンにも影響があるそうだ。こちらの労働政策研究・研修機構の調査によると、「高校時代までに地元企業をよく知っていた場合はUターン希望が多くなるという。つまり、沼田さんの教育事業は地域の活性化や成長につながる可能性のある活動だということがわかった。

最後に、コロナ禍で教育業界も一気に加速した「オンライン」であるが、沼田さんは「人が集うからこそ学べるものでないといけない」と、リアルの価値について触れた。現在、教育業界に限らず多くの業界がオンラインとリアルの両輪で考えていかなければいけない時代であるが、一方で、そんな時代だからこそどちらかにしかない価値も明確にすることができるのだと思う。

Think Big!夢を大きく持つことで、人の可能性は無限に創造することができるという学びを得た回でした。

執筆:大洗クエスト 萬里小路忠昭

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次回は2023年2月に開催予定です。次のゲストは沼田さんにご紹介していただく予定です。イベント案内はこちらのPeatixページでご案内します。お楽しみに。

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Archive

■2022年10月の回

■2022年11月の回

■2022年12月の回


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