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プロダクトマネージャーの面接を受けたときのメモ

プロダクトマネージャーとして転職活動をする中で、「どういう選考をするんだろう」「面接で何を聞かれるんだろう」「世の中に全然情報がでてない」などで少し困ったので、記憶があるうちにまとめておきます。面接で聞かれた質問を中心に記載していきます。

あくまでN1でしかないのですが、プロダクトマネージャーとして転職活動を考えてる人や、採用をしたい人の参考になれば幸いです。

前提

◯候補者(自分)の経歴:
ITベンチャーでマーケ・経営企画(3年)→現職はインタースペースでPM(4年)。 ※プロダクト立ち上げ〜運用を経験

◯受けた会社と結果:
全7社。内定2社、辞退1社(最終前)、残り4社は1次、1次、2次、3次でお見送り。

◯面接:
ほとんどの会社が3次面接まである。極稀に2回。

◯備考:
職種名は「プロダクトマネージャー」「サービス企画」など呼び名は企業により異なりますが業務内容は同じでした

ほぼ必ず聞かれたこと

ほとんどすべての会社で聞かれたことです。サービス立ち上げから携わっていたからか、サービスの戦略面、事業計画やKPIの作り方、差別化、マネタイズなどをよく聞かれました。

■一般的なあるある質問
◯自己紹介、転職理由、志望理由
◯今後のキャリアをどうしたいと考えてますか?
◯一番成果が出せたときのエピソード
◯一番大変だったとき、成果がでないときにどうしたかのエピソード
◯弊社に入ってどんなことをやりたいですか?
◯最終的には何が決め手で入社する企業を決めますか?
◯何か聞きたいことはありますか?(逆質問)
 └求職者的には「何でも聞いてください」と言ってこの時間を長めにとってくれる企業は印象が良い

■PMならではの質問
◯PMとして、どんな領域を伸ばしたい?どんな経験をつけたい?
 └テクノロジー、UI・UX、ビジネス、などのPMトライアングル視点だったり、志向のフィットを確認しているようです
◯なぜ、現在担当するサービスをつくることになったのですか?どういう勝ち筋、差別化、マネタイズを描いてましたか?
 └立ち上げフェーズから携わっていたので、よく聞かれました
◯事業計画やKPIはどのようにつくったのですか?
◯あなたのPMとしての強みはなんだと思いますか?
◯他人とのコミュニケーション(上長、他部署、エンジニア、デザイナー)で工夫したことは?

たまに聞かれたこと

6-7割の会社で聞かれたことです。割とよくありそうな質問も多いですが、中には自分のキャリアを踏まえた質問も見受けられました。

◯当社のやろうとしていることやミッションへの共感度はどのぐらいですか?
◯サービスを運営する中でどんなラーニングがあったか?それに対してどう軌道修正していったか?
 └仮説に対して実際の結果がでたときにどのような学びを得て、それをどう活用していったのか知りたいようです
 └特に新規サービスを担当してたので、聞かれる頻度も多かったのかもしれない
◯いま担当されているサービスと比べて、規模感(ユーザー数、プロジェクト人数、関わるステークホルダーの数など)が全然違いますが、どうやって価値を出せますか?
 └これまでベンチャー中心のキャリアだったのに、なぜ大きなサービス・会社でキャリアを積もうと思ったのか?
◯いま担当しているサービスのユーザーはどんなモチベーションで使ってるのか?
◯今後担当するサービスやジャンルのこだわりはあるか?
◯サービスの方針やロードマップは自分で決めてたのか?それとも上から落ちてきたのか?(方針策定にどこまで関わっていたか)
◯英語はどのぐらい使えますか?
 └グローバル展開するサービスだったり、上司が外国人などの会社があったので、聞かれました
◯当社のサービスの課題はどこにあると思いますか?
◯これまでどのようにしてスキルアップしたり、経験をつけてきましたか?
◯PMになりたてのころ、何に苦労しましたか?
◯PMとして普段から気をつけていること、信念みたいなのはありますか?

1度だけ聞かれたこと

◯社会貢献という観点で、モチベーションや想いはありますか?
◯他にもいろいろ候補者がいる中で、あなたは何が違うんですか?
◯これまでのキャリアはどういう軸で決めたのですか?
◯PMとしてではなく、1人のビジネスマンとして今後どのような能力を伸ばしたいか?
◯技術的な知識・スキルはどのぐらいですか?例えば、アーキテクチャ図を書けるのか?書かなくても読めるのか?など

面接スタイルの違い

面接のスタイル、進め方など、だいたい2パターンに分かれてました。もちろん、面接官によって違いはあると思います。正確な問答は覚えてないですが、イメージとしてこんな感じでした。

①1つの質問をキッカケにどんどん深堀りされていくスタイル

面接官「その部分ってどういう根拠で計画を立てたの?」

自分「想定する市場規模が◯億円なのでそこから逆算しました。細かいKPIなどの数値は他社の公開データとかインタビュー記事を参考にして積み上げ式で算出しました。」

面接官「市場規模の◯%という推定もわかるけど、他の観点からも検討しなかったのか?」

自分「他には類似業界のA社・B社の売上対比が◯%なので係数掛けして、そっちの数値ともズレてないか確認しました」

面接官「類似業界と旅行業界は頻度も単価も違うけど、そのあたりはどう考えてた?」

みたいな感じで、回答に対してどんどん深堀りされるスタイルです。

②次々と質問が切り替わって進行されていくスタイル

面接官「なぜこのサービスをやろうと思ったのですか?」

自分「◯◯だからです」

面接官「なるほど。では、ユーザーの課題は何だと考えていましたか?」

自分「◯◯です」

面接官「ありがとうございます。では、競合サービスの中でどういう差別化をしていましたか?」

みたいな感じです。

受けている側としては、前者のほうがタフな面接でして、深掘りされて頭を使うので疲れます。2次とか最終とかの部長とか役員クラスが出てくる面接だと、前者が多かった気がします。1次などマネージャークラスの面接では、後者が多かったように感じます。(たぶん最低限のスクリーニングという要素が強い)

面接以外の選考について

参考までに、面接以外の選考については各社バラバラでした。1次面接で落ちたところもあるので、課題やリファレンスはもっと多いのかもしれません。

◯SPI(言語力テスト、数学的思考テスト) 2社
◯適性検査(価値観、考え方の確認) 3社
◯課題 2社
 └テーマ:弊社のサービスをどう伸ばすか?を考えて提案してください
◯リファレンス 2社

所感、さいごに

逆質問で「今一番の課題は?」という質問を投げると、多くの会社が「なかなか良いPMの採用ができない」という回答でした。(そもそも募集かけてる企業という偏りがありますが)プロダクトマネージャー、ディレクターの採用には各社困っているようでした。人手不足といっても、ミソは「”良い”PMがいない」のであって、”良い”と思われなければ普通に面接で落とされます。(当たり前ですが)

■転職活動を終えた振り返り
面接で聞かれた質問に関しては、旅行サービスを担当、新規立ち上げから担当、サービス規模・プロジェクト規模が小さめ、という自分の経験を踏まえて、聞かれる内容が変わっているように感じます。別の経験をもったPMであれば、全然別の質問が来ると思います。

自分のバックグラウンドはエンジニアでもデザイナーでもないし、大規模サービス・プロジェクトのPM経験もなく、大手企業での勤務経験もなく、ハードスキルや錯覚資産がヨワヨワです。でも自分なりにこれまでの経験や工夫したことを棚卸しして話し、第一志望群の企業から内定を頂けたのは良かったかなと思います。30前後という年齢も「伸びしろに期待できるけどジュニアすぎない」という絶妙なタイミングだったかもしれません。

ちなみに、事前に想定していたよりもエンジニアリングやUI・UXなどの技術スキルについてはあまり聞かれませんでした。どちらかというとサービスの詳細や、企画の精度だったり、他人とのコミュニケーションについてたくさん聞かれた印象です。

■参考記事
選考を受けるにあたって、参考にした記事やPodcastはこちら。すごく参考になりました。ありがとうございました。

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