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『お互いのプライドがルール』

GLEAT・LIDET UWF。
青木真也選手vs伊藤貴則選手の決勝戦。

決着戦

ベルトもかかってる。
2022年 年末からの決着戦。
生観戦した あの試合を忘れられない。

2022年12月30日

絶対に観たい。
四月の大会後、すぐにシフト調整でお休み希望。
平日だから、僕の職場の場合は取りやすい。
無事に確保。
さぁ、この大会に向けてお仕事頑張る。

先週からキツかった。
月曜日・水曜日・金曜日と24時間勤務連勤。
勤務→明け→勤務の繰り返し。
土日挟んで、月曜日も24時間勤務。
で、金曜日は台風だし、月曜日は緊急オペなどでめちゃくちゃ忙しかった。
火曜日の朝に勤務が終わった。
帰って、お風呂入って、用意して、バス停へ。
淡路島から東京へ。
高速バス・新幹線で。

おむすび最高

約 5時間の旅。
僕は乗り物で寝れないタイプなんですけど、知らない間に眠っていました。
疲れているんだろうなぁ。

東京に着き、ホテルへ。
いつもお世話になってるホテル。
たこせんべいをフロントの方にお渡ししました。
「皆さんで食べてください」と。
僕もホテルでお仕事していた事があるから大変さはわかる。
いつもありがとうございます。

この日は、いつも東京に行った時に通わせていただいているラーメン箕輪家さんのオンラインサロンの交流会があった。
だが、疲れていた僕は行かなかった。
ヒャッホー!って感じで皆で飲むのは苦手でもあるから。
祭事は嫌いなんです。
純粋に箕輪家さんを応援したい。
店主や女将さんを。
お金払って、美味しいラーメン食べて。
それだけです。

もう22時過ぎには就寝していた。
休みたい。
ぐっすり眠れました。

で、話は飛ぶんですが、青木選手が武尊選手と壮絶なスパーをアメリカでされていた動画が上がっていた。

これを見た時(青木選手はまた強くなられたんだなぁ)と思いました。
武尊選手も良かった。
『お互いのプライドがルール』
アントニオ猪木さんがマサ斉藤さんとの巌流島決戦で使われた言葉。
この意味合い。
これを理解していないと作品なんか作れないのです。
見た時『プロレス』だと思った。
プロレス会場でプロレスの試合をするだけが『プロレス』じゃないのです。
極上のプロレスだった。
話はまた脱線しますが、1994年12月に名古屋でボクシングで薬師寺さんと辰吉選手が試合をされた。

あの試合は『プロレス』だった。
色んな事を含めて。
この理論を解らないと、僕はその人とお話しできません。
勝っても負けても、お互いの『価値』は下がらなかった。

試合当日、体力回復。
試合開始時間を待つ。

お昼は、東京在住の友人が色んな場所に連れて行ってくれた。

聖地

夕方に、福岡から青木選手の応援にやってこられた方と待ち合わせしてお茶をする。
青木選手への熱い気持ちが伝わります。
淡路島のお土産をお渡ししたら、沢山の福岡土産をいただいた。
ありがたし。

2022年年末の再戦で、LIDET UWFのベルトを賭けての決勝戦。
メインイベント。
後楽園ホールでメイン任されるのってすごい事。
青木選手はそこまできたんだなぁと思ったら、一人で感無量になっていた。
年末の試合はゴツゴツした試合だった。
噛み合っていない。
それが良かった。
綺麗な試合ではなかった。
だからこそ、僕は青木選手・伊藤選手に感情移入した。
観たいのはスポーツじゃない。
『ファイト』なんですから。

後楽園に到着。

聖地

会場へ。

今回は一番前の席。
絶対に一番前の席で観たかった。
それだけこの試合の期待度は大きかったのです。

3月・4月と東京・大阪でGLEAT・LIDET UWFを観戦した。
決勝戦。
この日を目指して。

遂にメインイベント。
青木選手の入場。

バカサバイバー

伊藤選手の入場。

良い表情だ!

緊張が高鳴る。
さぁ、この後はじっくりと見てください。

重たい伊藤選手のローキック。
それを嫌い、寝業勝負に引き込む青木選手。
もうここで『絵』を描いた。

描かれた

ローキックの連打でダウン。

コーナーに押し込むと、伊藤選手の強引かつ危ないパイルドライバー!

そこから、ジャーマンの体制!
からの、フジワラ・アームバー!

極めろ!

極めろ!
ロープに逃れられるも、追い討ちのミドルキック!
右腕を攻める!

遂に捕獲。
スリーパー!

と、思ったら。
これまたデンジャラス過ぎる、危険なパイルドライバー!
危ない!

禁止技を使わなくてはいけない。
それほどの伊藤選手の勝負への執念。
そして、必殺のぶっこぬきジャーマン!

勝負あり。
ダウンカウント中にレフェリーがストップ。

伊藤選手が勝った。

青木選手が負けた。
現実を受け止める。
これが『プロレス』だから。
『プロレス』なんだ。

青木選手が数日前に『強さ』の定義をされていた。

生きる事。
すなわち、それは僕にとっての『プロレス』なんです。
偶然・突然ながら色んな事があるでしょうが、それを受け止めて転がして、また立ち向かう。

その事もまた定義されていた。
(是非読んでください)
嬉しかった。

その事もひっくるめて、青木選手は素晴らしかった。
創りあげたのは『青木真也』だったから。
勝った伊藤選手もがむしゃらに勝負されていた。
嬉しかった。

伊藤選手事が気になって、色々と過去を振り返って勉強させていただきました。

伊藤選手には伊藤貴則の『物語』がある。

一気に引き込まれました。

LIDET UWFの試合の肝って『闘いから見えてくるモノ』です。
技の品評会じゃない。
MMAで使われる技を使われての模擬競技じゃないんだ。
ましてや回転体だけじゃない。
華やかさなんてない。
『個』vs『個』
譲れないモノがある。
そのスピリットが美しく感じた。
見栄えが良い技とかじゃないんです。
泥臭くて良いんです。
試合を通じて、僕達に主張を見せつけないとダメなんです。
スピリットを。

MMAが確立された今だからこそ、LIDET UWFは意味合いが強くなっている。
何故?
どうして?
いまさら?
付きまとうから、試合で答えを見せる。
『情念』に似た感情が僕の気持ちに突き刺さる。
体重差なんて関係ない。
真似っこじゃダメなんだ。
出来る事をやらなくちゃ。

1999年。
PRIDEが大きくなろうとしてる時、総合格闘技という文化が根付いてきた時、RINGSで田村潔司選手と山本宜久さんが後楽園ホールで試合をされた。
壮絶な試合だった。
美しかった。

田村潔司選手

MMAでは見え隠れする『感情』が沸いていた。
結果は時間切れ引き分け。
試合後すぐに大RINGSコールが会場に轟く。
お客さんの素直な声援。
出来る事を全力でする。
田村選手とヤマヨシさんの『物語』
それだけ揺さぶられたんだ。

綺麗なだけが『絵』ではない。
美しさとは、そういうものだ。

青木選手が負けた。
悔しかった。
伊藤選手が勝った。
嬉しかった。
色んな想いが交錯する。
だからこそ、観戦して本当に良かったと思ったのだ。

今のお客さんに伝わるのかわからない。
でも、きっと意味のある試合だったと思ってくれると思う。
2023年6月7日。
また、僕の中の名勝負が生まれた。

そういえば、リングアナは吉水さんだった。
レフェリーは和田さん。

UWFインターをも感じさせた。
懐かしい想い。
それも嬉しかった。

『お互いのプライドがルール』であるからこそ。
『強さ』の根本・原点。
それが伝わった。
青木真也選手。
伊藤貴則選手。
本当にありがとうございます。

また僕は頑張れます。
この試合を観たんだから。
負けない。
生きよう。
闘い抜く。

すべては『プロレス』なのだから。

ありがとう

それを改めて教えてくれたんだ。


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