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苦手な人との関わり方に悩む人へ〜チリ人との旅行で得た教訓〜

学校や職場で、苦手だけどコミュニケーションを取らなければいけない相手との関わり方に悩んでいる人も多いと思います。

今回は、そんな人に贈るnoteです。

イタリア×3、フランス、チリ、香港、日本(私)の7人でバンクーバー旅行をした時のチリ人とのエピソードです。

話は出会いに遡ります。
同じ授業にチリからの留学生がいました。
最初に会った時に、言葉で説明するのが難しいのですが、なんとなく周りの人のことを見下していそうな言動や冷たい雰囲気があり、あ、なんかちょっと怖い、苦手かも、、と思いました。

でもまあ、授業が同じだけなら関わらなければいいだけだし、気にしないでおこう〜と思って過ごしていました。

そしてある日私はイタリア人の留学生グループから、一緒に1泊2日のバンクーバー旅行をしようと誘われました。迷わず参加しました。

しかし、後からわかったのですが、そのメンバーにあの第一印象の怖いチリ人の女の子がいたのです。

旅は始まり、バンクーバーを散策中、雨が降り出して気温が下がりました。天気予報では雨予報はなく気温も高くなる予定だったので、私は雨具や上着を持っていませんでした。

そんな私の状況にいち早く気付いたのが、あのチリ人の女の子でした。「Yui,上着持ってないの?私、自分の分のパーカーの他にもう一つ持ってるから貸すよ!!」と言い、素早くリュックの中からパーカーを取り出して貸してくれました。

大きくてブカブカだけど暖かいパーカーは彼女の心を表しているような気がしました。

その後雨が止み、暑くなってしまったので一旦彼女にパーカーを返すと「また寒くなったらいつでも言ってね!」と言ってくれました。

その後長距離移動でバスに乗りました。バスに乗るや否やチリ人の友達を含むほとんどは、疲れからか眠り始めました。私は寝付けなかったので、ただスマホを見ていました。

しばらくすると、眠っていたチリ人の女の子が突然目を覚まして、「Yui!!寒くない?!」と聞いてきたのです。聞かれるまで自分では気づかなかったのですが、バス内は肌寒く、私自身の体も冷えていることに気が付きました。「寒い…」そう答えると、「やっぱり!」といい、パーカーを取り出すと「早く言ってくれれば良かったのに〜」と言いながら私にまた貸してくれたのです。

私が頼んでもいないのに、上着を持っていない私は寒いだろうなということに気がついて、進んでパーカーを貸してくれたのでした。私の彼女への第一印象は何だったのでしょうか。なんか誤解しててごめん、という気持ちになりました。

その後も、家族を大切にしていることや2歳の従兄弟を愛してやまないということを話してくれました。

この時思ったのは、内と外を分けるタイプの子だったのかな、ということです。

人間には2タイプいると思っています。
①誰に対しても対応が変わらない人
②時と場合に応じて対応が変わる人
①の方が裏表がなく一貫性があって良いように聞こえますが、②も時と場合に応じて自分を調整できる、柔軟で素敵な人だと思います。

そのチリ人の友達は②のタイプだと思いました。身内に優しく、身内を守るために、身内以外の人には厳しく接するのです。そして、一緒に旅行をする=身内と見なしてくれたために、私に対しても優しくしてくれたのではないかと考えました。

さて、それまでの私は割と「第一印象の違和感は大体合ってる」信者でした。そのため、第一印象で違和感のある人に出会った場合は、上手く距離を置いて自分の身を守るようにしていました。

しかし、チリ人の女の子という例外に出会いました。衝撃でした。ここから学んだことは、月並みではありますが、第一印象だけで人を決めつけてしまうのはもったいないということです。

一見冷たく見える人にも大切にしたい何かの前では異なる一面を見せていると思うのです。

第一印象で「この人苦手かもな〜」と思っても、「無理」と締め出してしまうのではなく、観察者になったつもりで新たな一面が見えるのを待ちながら過ごしてみるのはいかがでしょうか。

そうすれば、「この人にはこんな一面もあったんだ〜、なんか大丈夫かもしれない!」と思える時が来るかもしれません。

本日もご覧いただきありがとうございました!

P.S.ちなみに、あくまでも参考程度に留めて聞いてほしい私の体感なのですが、イタリア北部出身の人達は身内に優しくて、身内以外に厳しいタイプが多いな〜と感じました。最初は冷た!って感じるんですけど、打ち解けると慈悲深くていい人達です。繰り返しますが、あくまでも傾向論であって、一概には言えないのでご参考までに。

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