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【CTO&VPoEに聞く】スループットを最大化させる開発組織とは ~開発組織に副業は必要か!?~ vol.2

先日の「スループットを最大化させる開発組織とは vol.1」の続きです。

前回のnoteでは、弊社の開発組織のあり方と入社までの選考フローについてお伝えしてきました。
ここからは、実際にオファーしてから入社後の流れまで、副業メンバーが7割で構成されているoverflowのCTO/VPoEがお伝えします。

📌本記事のハイライト

  1. 副業であっても入社までのステップは正社員と同じようにフォローすべし

  2. 副業の方には最初から大きなタスクを渡さない

  3. 副業の方との1on1でタスクマネジメントを行う


以下のような方におすすめです。

  • スタートアップ経営者、採用を担当されている方

  • エンジニア採用を頑張っているが、なかなか採用できないと悩んでいる方

  • 副業人材の受け入れを検討されている方

雇用形態関係なく、入社後フォローは必要

佐藤(VPoE) 
前回のnoteでは、弊社の開発組織のあり方と、入社までの選考フローについてお伝えしてきました。ここからは、実際にオファーしてから入社後の流れについての具体的な業務をお伝えします。

弊社では入社前に必ず、雇用形態に関わらず「Welcomeドキュメント」の読み込みをお願いしています。

「Welcomeドキュメント」には、PCの初期設定方法や自己紹介ドキュメントの作成依頼、会議の説明などの実務的な内容から、overflowのMVVや経営理念、変遷、カルチャーなど、会社理解のための内容まで、網羅的に会社の情報を知ることができます。

ドキュメントを用意している目的は、二つあります。

一つは、入社前から会社の雰囲気がわかるため、入社予定者が安心して業務のスタートが切れるようになること。もう一つは、様々な企業の文化が入り混じるため、社内のコミュニケーションの統一を計り、円滑に保つようにすることです。

そして、入社初日はHRチームが30分程度のサポートミーティングを行い、その後業務がスタートしていきます。

入社初日には社内周知を

佐藤 入社初日には、開発組織に関わらず社員全員が入っているSlackチャンネルで、入社された方の紹介をメンターが直接行います。

Slack上では、個人で作成いただいている自己紹介notionと合わせて全社に紹介するため、既存メンバーから見ても新しく入ってきた人の“人となり”が分かる状態にしています。

また、週1回行われる全社会や、月1回集まるALL HANDS(オールハンズ)と呼ばれる場でも、新しく入社された方を個別で紹介しています。

大谷(CTO) この入社者紹介は、雇用形態に関係なく全員行っています。入社初日は、メンバーが一番注目されるタイミングでもあるため、全体に入社背景やどのチームで何をするのかを知ってもらう機会です。
また、リモート組織で働く関係上、人となりがわかっている方がコミュニケーションが取りやすくなります。他部門とのコミュニケケーションが円滑で、滞りなく業務が行えるよう心がけていることでもあります。

実際、Slack上だと色んな方がスタンプを押してくれて、歓迎されていることが目に見えてわかる点もいいですね。

オンボーディングで、何をすべきか

佐藤 全社でのオンボーディングのあとは、開発組織でのオンボーディングです。前提として、正社員と副業でオンボーディングの内容は変えていません。まずは、開発上の規約、各種開発環境の状況、GitHubの運用方法、スクラム開発の進め方などがnotionにまとまっているので読んでいただき、基本的なことを理解してもらいます。

その際にSlackのチャンネルも、最低限チェックして欲しいところも併せて説明しています。

VPoE 佐藤

このようなインプットを1時間程度で行います。次いで、メンターを一人一人につけます。メンターは、パフォーマンスを発揮してもらうためのサポート全般を行います。また毎週、慣れてきたら隔週の頻度で1on1も行っています。

正社員の場合、オンボーディングの期間は約1ヶ月で、2、3ヶ月目からパフォーマンスを発揮してもらうことを期待しています。しかし副業の場合は、本業がある分稼働時間や稼働リズムが異なり、明確な期限を決めるのが非常に難しいです。そのため、1人1人の事情に合わせて、パフォーマンスを発揮して欲しい時期を柔軟に調整しつつ進めています。

具体的な期間を定めない代わりに、オンボーディングのチェックリストを作成し、オンボーディング状況を可視化しています。例えば、ローカル環境で動作確認できているか、ファーストプルリクエストが出し終わってマージされているか、さらには一般的な開発フローを理解しているか、メンターを介さずともoverflowの社内メンバーとコミュニケーションが取れているかなど。オンボーディングのステップを可視化しています。

最初から大きいタスクを渡さない

大谷 企業様が副業の方を活かしきれずに悩まれている原因の一つに、最初から大きいタスクを渡してしまうことにあります。大きいタスクというのは、サービスの機能開発や具体的にやることが明確ではない状態でのタスクです。初期は、持っている情報量も少なく慣れていない環境で開発を進めていただかなければなりません。そのため、前提知識をキャッチアップしながら進める必要があります。

CTO 大谷

弊社では、予めオンボーディングのステップをもとにお渡しするタスクの内容を決めています。中でも最初は、比較的簡単なもの、ファーストプルリクエストが作りやすいものを設定しています。
例えば、一部コンポーネントやページの配置換え、表示変更、文言変更など、プロダクトのドメイン知識が必要なく、1、2時間である程度完了するタスクをお願いしています。経験上、稼働初日にまとまって2、3時間取れるのであれば、環境構築からプルリクエストしてマージされるという開発プロセスを一回り体験してもらうのが一番良いです。

また副業の方にすぐにタスクをお渡しできるよう、日頃から緊急度と重要度が低いタスクを積み上げておくことも重要です。弊社では、notion上にやりたいことリストを用意しており、日々の開発業務の中で誰でも記入できるようにしています。

そのため、適切なタスクの割り振りが、エンジニアリングマネージャーには求められるため、日頃からプロジェクトの細分化、タスクの細分化をして、誰に何を振れる状態なのかを見える化していく必要があります。


副業メンバーとの1on1でタスクをマネジメント

佐藤 先ほどもお伝えしましたが、弊社では副業と正社員間でのメンター制度を設けており、メンターとの1on1を実施しています。1on1で話す内容は、正社員とは違いタスクマネジメントがメインとなっているのが特徴です。

1、2週間で行ったタスク内容の確認やその振り返り、次の2週間で行うことの共有などをメインで行っています。もちろん、関係作りの機会でもあるため、プライベートな話もしています。
例えば、次の2週間はどのくらい稼働時間が取れそうか、現在お渡ししているタスクに過不足はないかなどを伺っています。また、プライベートな話の中でも、副業で参画いただいている方のやりたいことに合わせて、私たちの事業内容やその価値をお伝えすることを大切にしています。

副業の方との1on1をしていない企業様も多くいらっしゃいますが、1on1はタスク状況やコンディションの把握、転職の可能性を探れる絶好の機会でもあります。ぜひ、少しでも参考になればと考えております。

以上が、弊社における開発組織におけるメンバー入社後からオンボーディングについてのお話でした!
次回では、副業メンバーの活かし方について詳しくお伝えしていきます!お楽しみに!

れについて詳しくお伝えしていきます!お楽しみに!

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