課題を解決できても課題を見つける奴には敵わない
ここ数年間、企業、スタートアップ、研究室でエンジニアとしての業務やインターンシップをしてきました。
自分よりも何倍もすごい人たちに囲まれて、教えてもらいながら多くのことを学んできて、今は想像できることはなんでもできると少しは自信を持って言える状態だと思います。
そんな中で、最近あるスタートアップ企業で働き始めて気づいたことがあります。
それは、どんな量の課題を解決できても、どんな高難易度の課題を解決できても、究極の課題、つまり真の目的を持っている人には敵わないということです。
例えば、エンジニアとしてある企業の課題解決をするとします。
これによってその企業の収益が上がり、こちらもコンサル料、実装料を取れれば一見win-winに見えますし、収益で言えば確かにwin-winになっています。
しかし、このとき企業が行ったことと、こちらが行ったことには決定的な違いがあります。
こちらが企業の課題をなんとか解決しようと試行錯誤して達成したことは、すでに与えられた目的に向かって進んだだけなのに対して、企業には何か達成したい究極の目的があるからです。
もし、その企業が究極の目的を見つけていなければ、エンジニアとして課題解決に勤しむこともなかったでしょう。
そして、その企業は自分がいなくても目的達成のためには他の人にお金を払ってやって貰えばいいだけで、自分の代わりはいくらでもいます。
自分が今までやってきたことのほとんどは、誰かが見つけた課題について日夜考え、解決することだと気づきました。
もちろんすでにある課題をいかにして解決するかに熱中できる事も幸せだと思いますが、自分の中に大きな究極な目的を持って達成しようとしている人たちを見てきた今、そのような人たちが少し羨ましく思えます。
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