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《ステップ1》まず、日本と日本の企業の動きを知ってから留学しよう!

こんにちは!本橋です。

今回は前回お伝えした、帰国後に、『こんなはずじゃなかった!』にならないための 留学をキャリアに結び付ける7つのステップのうちに最初のステップ【まず、日本と日本の企業の動きを知ってから留学しよう!】を
ご紹介します!

留学前のあなたに、まず最初に認識しておいてもらいたい内容があります。

それは、現在の日本や日本企業の動きを知ってもらうことです。
これを知ることによって、なぜ今、海外に出ると良いのか、海外へ出る
価値があるのか、をしっかり認識できるからです。

人は、自分の行動に意味や遣り甲斐を見出すときにもっともモチベーションが上がることからもわかるように、留学の有効性を認識しておくことが最初に取り組むべきことです。

さて、あなたは『グローバル人材』という言葉を聞いたことはありますか?ネット情報やテレビ、雑誌等で一度は耳にしたり、目にしたことがあると
思います。2010年ごろから、『グローバル人材』について様々な定義が述べるようになりました。しかしながら、それぞれの定義は人によって微妙に
違っていたりします。それはなぜかというと、

実は、国内に統一したグローバル人材に関する定義がないからなのです。

しかし私がたくさんの定義を精査して結果、もっとも的を得た
『グローバル人材』を表現していると思える定義は下記の内容です。

グローバル人材とは、世界的な競争と共生が進む現代社会において、日本人として のアイデンティティを持ちながら、広い視野に立って培われる教養と専門性、異なる 言語、文化、価値を乗り越えて関係を構築するためのコミュニケーション能力と協調 性、新しい価値を創造する能力、次世代までも視野に入れた社会貢献の意識などを持 った人間 」
(経済産業省. 2011年6月22日.『グローバル人材育成推進会議 中間まとめ』 グローバル人材育成推進会議)

ここで注目すべき点は、どこにもTOEICやTOEFL等の語学力を評価する
スコアの記載がないことです。
『グローバル人材』と聞くと、英語や多言語がペラペラな人や語学力が堪能な人と想像する人もいるでしょうが、そんな記述はどこにもないのですね。

かりに、『グローバル人材』を英語がペラペラな人とすれば、アメリカ人やイギリス人など、英語を母国語とする人がみんな『グローバル人材』でなければなりませんが、まったくそんなことはありません。語学力はあくまでも『グローバル人材』定義からすると単なる一要素でしかないのです。

それと上記の定義の中に、「日本人としてのアイデンティティ」という言葉にも注目してください。あくまでも自国のアイデンティティをしっかり保持した上で、と定義しているのです。つまり、日本人としての価値観、世界観、考え方、美意識、思考習慣などを持った上で、と定義されています。
たまに留学帰国者の中には海外かぶれの方も見かけますが、日本を捨てて、とか日本を忘れて、とか日本を否定して、とか、外国がすべて正しい、というのとは全く異なります。

いずれにしても、このような『グローバル人材』は、コロナ禍、益々求められると考えられます。

その理由として2つの原因が考えられています。

一つはリモートワークの導入。二つ目は、労働力人口の減少化です。

コロナ禍、リモートワークを導入する企業が増えてきました。導入当初は
慣れないこともあり、抵抗感があった方も多かったと思います。ところが、時が経過するにつれ、徐々に慣れ始め、リモートワークのメリットにも
気づき始めた企業や個人も多いのではないでしょうか。たとえば、個人としては、満員電車の中、通勤しなくて便利になったとか、企業にとっては、
大きな負担であるオフィスの賃貸料の削減のため、スペースや立地条件を
見直しても十分やっていけることに気付いた企業もあるかもしれません。

また、何より企業にとって、リモートワークの導入によって生じた大きな
変化として挙げられることは、ビジネス面においても、場所や距離の概念が崩壊したことです。これは何を意味するか、というと、世界がより近くなったということに他なりません。

今まで日本や日本人相手にしかビジネスを展開できなかった企業も、リモートワークを導入することによって、一挙に市場を国内だけから世界へと拡大するチャンスが到来した、可能になったということです。

その意味でも、外国語を話せるとか、相手の国の文化を理解したり、考え方を尊重しながら外国人との関係構築し、ビジネスを進めていけることができることは、これからの時代には、これまで以上に強みになると考えられます。

次に、労働力人口の減少化です。今、日本の労働人口は確実に減少しています。政府は今、そのために、高齢者の再雇用や女性の職場復帰、外国人労働者の受け入れに力を入れるなど、さまざま対策に取り組んでいます。そこで特に3つ目の外国人労働者の受け入れを、労働力人口の減少化対策として力を入れる方向性に舵を切っています。未来予測のプロフェッショナルである鈴木貴博氏の著書「日本経済の預言書」(PHPビジネス新書)によると、2030年までに外国人労働者が500万人規模で増加すると書かれています。
あと10年以内に、それくらい外国人労働者に来てもらえないと現在の日本の経済インフラが維持できないそうです。

人や働き手が減れば当然、国や企業によっても危機的な状況に陥ります。
その減った人の埋め合わせをするために、一番早い対策としては、海外から外国人労働者に来てもらう必要があるわけです。

つまり、それにともない何が起こるかというと、現在会社の同僚やライバルは日本人の会社が圧倒的に多いはずですが、近い将来、自分の同僚やライバルは普通に外国人になるということです。そのような状況下、今の自分で
勝負するのか、あるいは海外に出てグローバルな視点を身に付けて勝負するのか、その選択は自分自身にかかってくるわけですね。

以上のように、国内においても、企業においても、グローバル人材が益々求められている現象を考えた場合、今、留学してグローバルの視点を身に付けておくことは自分にとって得するか、損するかを考えてみると、おのずと
回答が見えてくるはずです。

留学前だからこそ、そんな状況に今、私たちは置かれているということをしっかり認識しておいていただきたいと考えています。

次回は2つ目のステップ【海外で身に付く力と企業が求める要素とは
何か?
】をご紹介したいと思います。お楽しみに!

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