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足関節のアーチ②筋機能

足部・足関節の重要な構造の一つにアーチ構造があります。
その構造と機能についてまとめました。


アーチと筋肉

後脛骨筋

アーチ機能に重要というと、後脛骨筋を浮かべる方も多いと思います。

起始:脛骨後面、腓骨内側面、下腿骨間膜の後面

停止:舟状骨粗面、内側・中間・外側楔状骨、立方骨、第2-4中足骨底

作用:足部回外、足関節底屈

歩行立脚中期の再現実験では、後脛骨筋腱の切断によって、第1中足骨は距骨に対して背屈、外がえし、外転したと報告されているそうです。しかし、その変化量は僅かだったそうです。
後脛骨筋機能不全は踵骨が外反し、扁平足の原因と考えられていますね。
どこまで、後脛骨筋がアーチに作用しているかはわからないところも多いのでしょうか。


長腓骨筋

起始:脛骨外側顆、腓骨頭・腓骨外側面の近位2/3、下腿筋膜、筋間中隔

停止:第1中足骨底、内側楔状骨の外側

作用:足関節底屈・外反

立脚中期を再現した研究にて長腓骨筋の張力増加に伴い、舟状骨の背屈・外がえし・外転、 内側楔状骨の底屈、外がえし、外転、第1中足骨の底屈、外がえしが確認されました。
この長腓骨筋による第1趾列の外がえし作用はロッキング効果とよばれ.足部内側の安定化に不可欠な機能であるそうです。


母趾外転筋

足趾の動きもアーチには関わってきますね。

起始:踵骨隆起内側突起、屈筋支帯、足底腱膜、短趾屈筋との筋間中隔

停止:母趾基節骨底内側

作用:母趾屈曲、外転

母趾外転筋に張力を与えた際の、踵骨・第1中足骨のアライメント変化を調査した研究では、母趾外転筋の張力発生に伴い、踵骨の背屈・内がえし・外転、第1中足骨の底屈、内がえし、内転を確認したそうです。
母趾外転筋は内側縦アーチの支持に貢献しそうですね。

参考文献

片寄正樹監修, 小林匠, 三木貴弘編集. 足部・足関節理学療法マネジメント 機能障害の原因を探るための臨床思考を紐解く. メジカルビュー社, 2018


アーチ機能への介入として、足部や足関節への介入をよく行います(行っている人もいると思います)。参考の書籍には上記の3つの筋が記載されていましたが、研究によってはまだ重要な筋はありそうですね。
タオルギャザーなどをよく行っている場面をみますが、どこまで効果があるのでしょうね。
介入方法についても今後まとめてみたいと思います。

ではでは


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