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筋・筋膜性腰痛②

筋・筋膜性腰痛についての続きです。
まとめてみました。

参考引用

成田崇矢編集. 脊柱理学療法マネジメント機能障害の原因を探るための臨床思考を紐解く. メジカルビュー社, 2019.

筋・筋膜が関与する腰痛については
・筋・筋膜性腰痛
・脊柱起立筋付着部症
・体幹筋肉離れ
の病態に分かれます。
しかし、これらの病態などに関する基礎的な研究は少なく、はっきりとしたメカニズム等はわかっていないそうです。

筋付着部障害

運動時の姿勢保持のために、体幹深部筋ではなく脊柱起立筋などの体幹浅層の筋が過剰に働くことで、姿勢保持に伴う遠心性収縮を繰り返し、腸骨稜の筋付着部に継続して牽引力が作用します。このような負荷により筋と骨の結合部に付着部障害が発生します。
好発部位は腸肋筋の腸骨稜付着部です。
脊柱起立筋に過度な負荷が加わるアスリートや脊柱後弯変形を呈した高齢者において同障害を呈しやすいとされます。

体幹筋肉離れ

主に遠心性の収縮により、筋と筋膜の境界で損傷が生じ、筋損傷(肉離れ)が生じます。
スポーツ障害として生じやすく、投球動作など急激に体幹を回旋させる競技種目の内外腹斜筋、体操選手の腹直筋テニス選手の腰方形筋などで肉離れが起きることがある。


筋や筋膜性の疼痛はレントゲンなどではわかりづらいため、症状などから推察することが一般的でしょうか。
評価もしつつ、原因組織を明確にできると良いですね。

ではでは。

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