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腱板断裂

腱板断裂は、肩の疼痛及び筋力低下などを引き起こす疾患です。プロのスポーツ選手から、日常的生活を過ごす自分たちにも起こります。治療方法は、理学療法などの保存療法や、手術療法があります。




腱板?

そもそも腱板って?て方はこちらもご覧ください。
簡単にいうと、肩の色々な動作において、肩関節を安定させる機能を持っています。


腱板断裂

腱板断裂にはその発生要因から外傷性断裂と変性断裂の2つに大別されます。
外傷性断裂は外部からの力が加わり、発症するパターンです。転倒や交通事故などが契機となることが多いです。
変性断裂とは腱板の加齢に伴う変化による断裂を指します。変性断裂は全断裂の8割を占めると言われています。

変性断裂の原因はいまいちはっきりとわかっていません。
・血流の低下
・喫煙
・インピンジメント
・オーバーユース
などが考えられます。

症状

腱板断裂では、筋力低下が主な症状として考えられます。
そりゃ、腱が断裂していますからね笑。
腱板損傷では、筋力低下はそこまで起きないとされます。
両者ともに、疼痛も大きな症状の一つですね。断裂や損傷が起きていますから、炎症も引き起こされることが多いです。夜間痛や動作時痛は必ず確認しましょう。

腱板断裂 ≠ 疼痛?

「無症状性腱板断裂」など聞いたことありますでしょうか。腱板断裂=疼痛と考えない方がいいと私は思います。
実際の研究では、腱板断裂のうち半数以上は痛みを伴わない可能性も示唆されています。

Hiroshi Minagawa, et al. Prevalence of symptomatic and asymptomatic rotator cuff tears in the general population: From mass-screening in one village. J Orthop. 2013 Feb 26;10(1):8-12.
doi: 10.1016/j.jor.2013.01.008.eCollection 2013.

大事なのは、何が痛みの原因になっているか突き止めることだと思います。
実際の損傷自体なのか、インピンジメントが起きているのか、もっと別なのか…
徹底的に評価できるといいですね。

もう少し掘り下げて行きたいと思います。

ではでは。

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