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オスグッドシュラッター病の治療

今回からは、オスグッドシュラッター病(OSGOOD-Schlatter disease;以下OSD)に関してまとめます。


参考文献

Neuhaus C, Appenzeller-Herzog C, Faude O. A systematic review on conservative treatment options for OSGOOD-Schlatter disease. Phys Ther Sport. 2021 May;49:178-187. doi: 10.1016/j.ptsp.2021.03.002. Epub 2021 Mar 9. PMID: 33744766.

OSDとは

OSDは、成長期の子供たちに起きやすい骨軟骨症の一つです。
脛骨粗面の疼痛が主訴となることが多く、他にも変形などを伴うことも多いです。
疼痛も1~2年と長期的に続くことも多いです。

原因としてはっきりとしたことはわかっていない部分も多いそうですが
・脛骨粗面への微細損傷の連続
・大腿四頭筋の緊張の増加
が、今の所考えられているそうです。

今までは男の子に多く見られてきたものですが、最近では運動を行う女の子も増えてきたこともあり、その性差は狭まってきています。
また、単一のスポーツを行っている人より複数のスポーツを行っている人の方が発症リスクが低いという報告もあるそうです。
単一のスポーツでは、同箇所に同様のストレスがかかる頻度が多くなるのでしょうか。


推奨されるべき治療方法

今回のシステマティックレビューでは、研究の質の高いものがかなり少なかったこともあり、推奨されるべき治療方法は現時点ではないとの結論に至っていました。
多くの研究では、「身体活動の制限」について報告されており、オーバーユースによる疼痛の増悪を防ぐ役割があると思います。
また、ストレッチ(大腿四頭筋、ハムストリングスなど)についても報告があり、ある程度は効果がありそうです。
単純に膝蓋腱の牽引ストレスが原因であれば、ストレッチなどでストレスを軽減する方向に持っていくのは重要な気がしますね。
今後のRCT等の研究に着目しましょう。


昨日、投稿処理が途中で終わってしまっており、連続投稿が途切れてしまいました。萎えております。

ではでは

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