大腿骨近位部骨折
大腿骨近位部骨折は、高齢者に起こる代表的な怪我です。受傷機転はやはり転倒が多いですね。主に大腿骨頚部骨折と大腿骨転子部骨折に分けられます。
大腿骨頚部骨折
大腿骨頚部骨折は股関節内骨折です。基本的には観血的治療が行われます。
Garden 分類はその骨折の状態から分類する方法です。
観血的方法としては骨接合術か、人工骨頭置換術、人口股関節置換術などが選択されます。
骨頭への栄養血管の状態が重要であるとされ、栄養が行かないもしくは行きにくい場合は人工骨頭置換術や人工関節置換術が選択されます。
GardenのCやDなどの転移が見られる場合は人工骨頭置換術や人工関節置換術が選択されやすいと思います。
大腿骨転子部骨折
大腿骨転子部骨折は関節外骨折です。
先ほどの栄養血管の面で考えると頚部骨折よりはまだ状態としていいのかもしれません。
基本的にはこちらも観血的整復治療が用いられます。
骨折形態の評価に はEvans分類が用いられます。
自分は整形外科クリニックで働いており、あまり骨折後の患者さんは担当しませんが、既往がある方も多い印象です。高齢者に多く、転倒が要因であると考えると、予防的な観点をもち介入できると自分としてはいいかなと思います。
ではでは。
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