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TKAのリハー推奨される介入は?ー⑥

TKA後のリハビリテーションについてシステマティックレビューをもとにまとめました。
推奨事項等がまとめてありかなり勉強になりました。


参考文献

Jette DU, et al. Physical Therapist Management of Total Knee Arthroplasty. Phys Ther. 2020 Aug 31;100(9):1603-1631. doi: 10.1093/ptj/pzaa099. PMID: 32542403; PMCID: PMC7462050.

TKAのリハビリテーション


禁煙のサポート ♦︎♢♢♢


禁煙のサポートは、TKA術後の方にはどのような影響があるのでしょうか。
文献では機能予後には大きな影響はないとのことです。
しかし、禁煙自体は健康に対して重要な要素となります。
チームとして、患者さんの禁煙をサポートしていく機会があるかもしれませんね。


術後の監督下での理学療法 ♦︎♦︎♦︎♢


術後の運動の必要性は報告され続けてきましたが、理学療法士などによる監督下での運動の必要性に関してです。論文内では、「実施すべき」とのことでした。

利点は

  • 理学療法士の監督によるアプローチは、理学療法士の監督が少ないアプローチよりも良い結果を生み出す可能性がある。

  • ほとんどの患者が TKA 後に機能、筋力、ROM の点で進歩することを考えると、監視付き理学療法により、より適切で安全な運動の進行が可能になる可能性がある。

です。

自分も含めた理学療法士の必要性が少し示されていることは嬉しいですね。
その期待に応えるためにも、自己研鑽を続けていきたいですね。


グループベースと個人ベースの治療 ♦︎♦︎♢♢


グループベースでの介入と個人ベースでの介入に関してです。

それぞれの利点は

  • 個別の理学療法士による管理により、患者の身体的および心理社会的ニーズに基づいて患者に合わせたケア計画が可能になる

  • グループベースの治療は、個人ベースの治療よりも費用がかからない可能性がある

それぞれの欠点はそれぞれの逆のパターンですね。
個別の理学療法は費用の面、グループベースでは、各個人の状態の確認などが疎かになる可能性がありますね。


理学療法士としてはやはり各個人の状態などをきちんと確認しつつ行っていくことの重要性が今回は示されたのかと思います。
機能評価のみでなく全身状態、生活方法など多くの部分の確認が必要だと思います。どの領域をどの程度評価していくか、全部を全部深く入り込むと時間無くなりそうなのでその配分も必要ですね。

ではでは。

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