筋力って?
後輩セラピストからの質問
最近は健康志向から、筋トレをする方も多いと思います。
リハでも、筋力の向上を目指した介入をすることが多いです。
では、そもそも「筋力」ってなんでしょうか。
どのような要因が関係してくるのでしょうか。
結論
Q「筋力って?」
A「筋肉が一回の収縮で発揮する力」
参考文献
今回は
からです!
筋力って?
筋力は一回の収縮で発揮される力のことを指します。
マッチョの人は筋力が強そうですね。
これは、筋断面積が大きい方が筋力が強くなりやすいため、マッチョで筋肉隆々の人は力が強いことが多いです。
筋力の強さにはいくつかの因子が関係してきます。
筋力と関係する因子
筋断面積
筋肉が大きければ力も強いのには、この筋断面積が関係しています。
筋線維配列方向
羽状筋と平行筋では、その筋線維配列の関係から、羽状筋の方がより多くの筋線維を配列しやすいとされています。
筋長
筋の長さが長いと、筋の収縮速度は速くなるとされています。
また、筋の自然長の状態は収縮による筋張力を発揮しやすいとされ、逆に自然長から大きく変化していると活動張力は発揮しずらいとされています。特に60%以下の場合は活動張力が発揮できないとされています。
関節構造・角度
物理的に考えると、モーメントアームと筋張力の積で関節トルクが決まってきます。上記の筋長にも関係してきますが、関節角度やその構造で筋力が変化していきます。
神経系
筋収縮によって生じる筋張力は、それを支配する神経系の影響を受けます。
筋線維は閾値以下の刺激には反応せず閾値以上の刺激には最大収縮を起こします(全か無の法則)ので、興奮する前角細胞の数や、それに伴い動員される運動単位数で筋張力が変化します。
心理的要因
筋肉の構造的な要因で出せる筋力を生理的限界と呼びます。それに対して通常は中枢からの抑制が働き出せる筋力が定められます。これを心理的要因と呼びだいたい生理的要因の60~70%とされます。
筋力の向上には
筋力の向上といっても、すぐに筋の肥大が起きることは難しいですね。
そのため、短期間での筋力の向上には神経性の要因が大きく関与してきます。
動員する運動単位数を増加させられれば、短期間での筋力の向上が見込まれそうですね。
ではでは。
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