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股関節内旋?外旋?ー屈曲角度との関連ー

股関節周囲筋には、その屈曲角度で内旋機能と外旋機能がひっくり返る筋肉が存在します。
まとめてみました。



股関節の外旋筋

股関節の外旋には
・大殿筋
・小殿筋
・短外旋筋
が位置しています。


股関節の屈曲角度と回旋機能


筋の走行の関係から、屈曲角度で回旋機能が変化する筋が存在します。


市橋 則明(編集). 身体運動学 関節の制御機構と筋機能. メジカルビュー社, 2017.


まず、股関節屈曲0°では股関節の外旋筋は外旋機能を有しています。

次に屈曲60°では、梨状筋が回旋機能を有さなくなります。また大殿筋や中殿筋・小殿筋の後部線維は内旋機能を有していきます。

最後に股関節屈曲90°では梨状筋や大殿筋、小殿筋や中殿筋が内旋機能に変わるようになります。

股関節の屈曲が大きくなるほど内旋機能を持つ筋が増えていきますね。


臨床へ

これらの機能を臨床に応用していきましょう。

臨床で行うこともあるクラムシェルというトレーニングがあります。
側臥位で、股関節屈曲位から外旋運動を行うトレーニングです。
その際の股関節屈曲角度を注意しましょう。
狙いたい筋に対して、屈曲角度を注意して行う必要があります。
また、ストレッチに関しても、大殿筋等のストレッチは股関節60°以上で外旋していく必要がありますね。

段差昇降などの動作を見る際は、股関節の屈曲角度で作用している筋が変わってきます。動作の分析などでも注意しましょう。

ではでは。



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