ふかだもとみ

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#7 フィリピンで感じた信仰と生活の距離感

フィリピンに滞在してまず感じたのは、ゆったりとした空気感。フィリピンのどこへ行っても明るくて大らかな雰囲気だった。 ショッピングモールのフードコートで私は遅めのランチを食べてぼーっとしていた。ランチの時間はとっくに過ぎていたので、埋まっている席はまばらだった。数人でお喋りをしている人たちもいれば、一人でいる人たちもいた。言葉で的確に表現するのが非常に難しいのだが、そこにいる人たちは特に何もしていないように見えた。今日は次にこういう予定があるとか、仕事しなきゃとか、そんなこと

    • #6 フィリピンのガイドさんたち(3)

      翌日の日の出ツアー(#5の続き) 翌日、私は早起きして、前日に洞窟を案内してくれたガイドさんに案内してもらって日の出を見に行った。 待ち合わせ場所でガイドさんと落ち合った。 ガイドさんが昨日家で、日本から来ているお客さんを案内しているのだということを家族に話したら、息子さんが今日一緒に行きたいと言ったそうで、息子も一緒に行ってもいいかと聞かれた。もちろん、と私は答えた。その後、息子さんとも合流して日の出が綺麗に見えるという山へ、乗合いのバンで向かった。 その子は小学校高

      • #5 フィリピンのガイドさんたち(2)

        洞窟ツアーのガイドさん フィリピンのサガダという街を訪れた。 サガダは、棚田で有名なバナウェから高速バスで3時間、首都マニラからは12時間くらい行った、山の中にある小さな町だ。 サガダに降り立った瞬間から排気ガスの匂い。小さい町だが坂が多くバイクが沢山走っている。 日本の会社名が車体に書かれたままのマイクロバスやトラックが走っているのをちょくちょく見かけた。日本から輸入した中古車が多いのだろうか。 そんなサガダでは洞窟ツアーに行くことができる。私も観光案内所でツアーに申

        • #4 フィリピンのガイドさんたち(1)

          棚田ツアーのガイドさん フィリピンの首都マニラから高速バスで9時間くらい行ったところにバナウェという町がある。山の斜面に美しい棚田が広がっていて世界遺産にも登録されているという。この棚田のハイキングツアーで案内をしてくれたガイドさんのことを紹介したい。 バナウェの中心から棚田近くまではツアー会社のマイクロバスで向かった。バスを降りた後は、ガイドさんが案内してくれて山道を歩いた。この日のハイキングツアーの参加者は私とアメリカから来たご夫婦、合わせて3人だけだった。 ガイド

        #7 フィリピンで感じた信仰と生活の距離感

          #3 フィリピンの運転手さんたち(3)

          前回に引き続き、フィリピンのマニラで出会った面白い運転手さんたちを紹介したい。 三人目も夜に乗ったタクシーの運転手さん。 この運転手さんはあまりお喋りが好きではないのか、自分からはあまり話しかけてこなかった。でも私から話しかけると色々と話してくれた。 英語はどうやってできるようになったのかと私が聞くと、英語は学校で習うもので、学校に行っていた人は英語が話せるけど、学校に行ったことが無い人は英語は話せないんだよと教えてくれた。そんな他愛ない話をしていた。 今の仕事が好き

          #3 フィリピンの運転手さんたち(3)

          #2 フィリピンの運転手さんたち(2)

          前回の続きで、フィリピンのマニラで出会った面白い運転手さんを紹介したい。 二人目は、マニラの中心街から宿泊先のホテルに向かうためショッピングモールの目の前で拾ったタクシーの運転手さん。 夕方で外が暗くなってきている時間帯で、家路につくためだろうかタクシー乗り場には行列ができていた。そこからホテルまで歩いて帰れなくはなかったが、一日中歩き回ってくたくただったので、タクシーに乗るまで少しくらい待ってもいいかと思いタクシー待ちの行列に並んだ。その後しばらく待ってようやくタクシー

          #2 フィリピンの運転手さんたち(2)

          #1 フィリピンの運転手さんたち(1)

          2019年3月にフィリピンを訪れた。 日本語教師をしていた時や学習教室でボランティアをしていた時にフィリピン出身の人たちからフィリピンのことを聞いたり、いつも楽しそうで朗らかな彼ら彼女らの様子を見て、フィリピンには一度行ってみたいと思っていた。 日本に留学経験のあるフィリピンの知人から、フィリピンは日本に比べて治安が悪く一人で歩くのは危険だと聞いた。なので電車やジープニー(乗合バス)は避けてなるべくタクシーで移動した方が良いとアドバイスをもらった。慎重な質の私は知人のアド

          #1 フィリピンの運転手さんたち(1)

          #0 はじめまして

          はじめまして。 ふかだもとみと申します。 長い長い自己紹介をします。 熊本の八代というところで生まれ育ちました。実家の前には田んぼが広がり、後ろには山があり、自転車でちょっと行くと海が見える、のどかで自然豊かなところです。 両親共に熊本の人で、私の知る限り先祖代々熊本で暮らしていた家族のようです。 高校まで八代の実家で過ごして、大学入学と同時に東京で暮らしはじめました。子どものころから言語に興味があったこともあり、大学では理論言語学にドハマりしました。言語という目に見え

          #0 はじめまして