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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿202

第201回から続く



6月に入っても特段何もしなかった理由


ブルームバーグ記事からの引用です。

・「米国株、大きな上昇の後に大崩れ来る―BofAハートネット氏予想

僕の場合は、相場に対して、4月、5月、6月と何もできておりませんし、実際に何もしておりません。

6月に入っても特段何もしなかった理由は、TGA(米財務省一般勘定口座)からのドローダウン(お金の引き出し)(株にとって追い風)が6月初めの段階で終わるのではなくて、6月30日まで続くという試算モデルを、以前からかなり意識していたことがその大きな理由です。

この例のごとく、前回の寄稿で述べましたが、今でも「当初の見方から、今、様々なことが、”後ずれ“している感じ」は正直持っています。

このようなことを含めまして、この記事中、ハートネット氏がおっしゃっておられるように、
新たな上昇相場の始まりではないとの見方を示した」~僕個人もこのような見方をしております。


弱気を唱えてきた人達は、見通しが大外れ。

「はずれてます!!」


一方で、アメリカを代表するような機関投資家の著名人の方は、「新たなブルマーケット(強気相場、上昇相場)の始まりか?始まりなのか?そうとらえることができるのか?」という事について述べ、その一因として挙げられる内容に「今後の企業利益見通しの改善」を挙げておられました。

一方、弱気派の代表格であるモルガンスタンレーの米株式担当チーフストラテジスト、マイク・ウィルソン氏は、このブルームバーグ記事にございますように、「弱気な見方を堅持」。

ブルームバーグ記事からの引用です。

・「利益のリセッション」警告―米株弱気派モルガンSのウィルソン氏

株式市場の方向性という事につきましては、僕個人も含めまして、また、ウォール街の著名ストラテジストであろうが、アメリカの自称専門家であろうが、弱気を唱えてきた人達は、その見通しが大外れしていたわけですからね。はっきり申し上げます。「はずれてます!!」
株式市場は、これだけ、S&P500で、4400のレベルを超えるほど、大暴騰したわけですから。上にもっていかれ、買う機会の機会損失をしているわけですからね。

人の言う、見通しなんて、まことしやかで、能書きいっぱいですが、当たってませんね(笑)。
だから、「人に聞いて投資するなんて、やめたほうが良い」と常々思うわけでもあります。

僕個人は、この寄稿でずっと述べてきました通り。

インデックスのレベルとか、強気とか、弱気とか、もちろんそれらは大切なことなのですが。

マーケットを動かしている、そのマーケットの背景にある素地、素材が変化しないと、売り方が、売っても下がらない、上にもっていかれ、痛い目に会いますよと述べてきました。

素地、素材の変化。それすなわち、金融状況、流動性、こちらです。

また、QEにもQTにも定義上は当てはまらない、BTFP(バンクターム・ファンディング・プログラム)(FRBの新たな貸出措置)に支えられているところも多分にあるわけですね。

金融状況、流動性に注目することだと思っています。

そして、それらに注目するに当たり、この寄稿の最初の頃から述べております通り、FRB。
資本主義がどうのとか、資本が、労働が、と、いろいろ能書きはありますが、そんな能書きよりも、株式市場を動かしているのは、FRBだと、今回もまた、痛感致しております。
FRB、その金融政策。

加えて、ひとつ意識していることは、リセッション(景気後退に入る前)、いつも失業率は低い水準にあるという事。これは意識しています。僕は、ハードランディングというシナリオできておりますからです。


金利水準は、そんなに言われているほど関係ない


ブルームバーグ記事からの引用です。

・「米国債の逆イールド進行、90bp-利上げ再開用意示唆で景気後退不安」

少し、上記とは話が異なりますが、昨日の寄稿でも述べましたが、僕個人は、FRBが、さらに50ベーシスポイント利上げをするんだ、という事を、額面通り受け取っておりません。
現時点で、それをあんまり、真剣に聞いておりません。それは、この期に及んで、金利水準は、そんなに言われているほど関係ないと思っているからです。

さらに50bp利上げというようにドットプロット(金利予測分布図)は示唆していますが、実際の50bpの利上げそのものよりも、もっと大事で、もっとFRBが強調したいところは、「金利の引き下げを期待するなよ~」「QTをやっていくよ~」という、こちらだと考えております。




第203回へ続く




最後に …
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私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
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アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
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