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毒親育ちの影響をどう昇華するか(首尾一貫感覚から考察)

こんばんは。子どもの頃からカサンドラのあおです。
うっかり夕食後にコーラを飲んでしまい、目が冴えて眠れないのでふと思いつき、久しぶりに書くことにしました。
このノート、数年に一度しか更新してませんが、まだ読んでくれる方はいるのだろうか。
今回も長くなりそうですが、親子関係に苦しんでる方の参考になればいいな…

最近は昔のことを思い出して考察するような暇もなく、元気に慌ただしく過ごしておりました。(お陰様で、ええこっちゃです)

私がどういう人間か:母がアスペルガー

私は30代の女で、自分を育てた母親がアスペルガーなのではないかなと思っています。診断されたわけじゃないんですけどね。
そう仮定すると、母親との記憶が腹落ちしやすかったんで、そういうことにしてます。
昔は母の行動が理解できなくて、悩みに悩んでおりました。
私の行動を常に監視し異常な程強く統制してきた母です。
私がすること、見るもの、聞くもの、読むもの、付き合う友達、母はくまなくチェックし監視。気に入らなければ即禁止。
超・ウルトラマイクロマネジメントでした。
あまり好きな言葉ではないですが、当時はいわゆる過干渉系の毒親…だったんでしょうね。

今でも、母の育て方による自分への影響をいろいろなシーンで感じます。
例えば、後述する回避癖、自分のコントロールの下手くそさ、物事の道理のわかりづらさ、他者の意見を取り入れるのが苦手…
まっ言い出せば他にも山ほどありますが長くなるんで程々に紹介。

数年前に結婚してからは、実母が私を理想の「嫁」に仕立てようとあれやこれや干渉してきたため、関係性をリセットしようと思い数年間連絡を断ちました。
今では盆暮だけ関わるようにして、自分が望んでいた穏やかな関係性になりつつあります。
支えてくれた人たちのおかげです。

干渉系毒親育ちの難問:回避スパイラル

親子関係そのものの問題はほとんど解決したと言っても良い状態ですが、母の教育方法?による自分の心理状態への影響は今でも大きいです。

というのも、子供の頃から経験不足が祟って、何かしようにも周りとの差を意識してしまって自信がなく、回避する癖がついてしまいました。
しかも回避するから自信がつかず、さらに経験不足になるという悪循環です。

簡単な例でいうと、
運動部に入らなかった自分は、職場の先輩とうまく関われないんじゃないか…だからあまり話さないでおこう…とか。
自分で決めてこなかったから、自分で決めたことを最後まで責任持ってやれないんじゃないか…だから自分からは何もしないでおこう…とか。
上に書いたような行動の積み重ねによって、年々周りとの差が広がってしまいました。

回避スパイラル(経験不足と回避の悪循環)を解決するために、いろいろやっては失敗し、怪我しまくってます。失敗の内容が、自分の今の年齢では通常あり得ないようなものなのです。
相手に馬鹿にされてないか?と、何かした後に毎回ひどく不安になります。

これは、私の行動の結果に違いないのです。
逃げるという判断をしているのは私なので。
でも、スタートラインが人とだいぶ違う状態に仕上げたのは母なので、なんとも言えない腹立たしさです。

母の育て方の偏りは、母の特性によるもの…そう自分に言い聞かせても、自分は損害を受けたという被害者意識のようなものが消えません。

解決策:そうだ、意味付けしよう

愚痴っていてもなんにもならんので、この「回避スパイラルからの失敗しんどい問題」に、なんかプラスの意味付けをしようと思いました。

ちょっと前にたまたま、アーロン・アントノフスキー博士が提唱した「首尾一貫感覚」というものを、趣味で勉強しました。
「ストレスが高い状況にあっても、それにうまく対処して、心の健やかさを保てる力」とのことだそうです。

アーロン博士は、第2次世界大戦中にナチスドイツのユダヤ人強制収容所に収容された経験をもちつつも、その後も更年期を経てなお健康を保っていた女性たちを研究したそうです。
そんな過酷な経験をしたにもかかわらず「健康を保っていた女性たち」にどういった「考え方」や「価値観」があったかを分析し、 そこから導き出されたのが「首尾一貫感覚」でした。

〈一部引用〉https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001201.000018193.html#
※ソースはちゃんと確認してません、ぱっと見たかんじで分かりやすかったんで選びました
ちゃんと知りたい方は首尾一貫感覚かSOCで検索してみてください
本もいろいろありますよー

その理論ではストレスに負けないために、3つの大事な感覚があると言われてました。
次の3つです。

①把握可能感(わかる)
②対処可能感(できる)
③有意味感(意味があると感じられる)

私は母の問題で、この手順を踏んできてるんだと感じました。

まず、母親がアスペルガーの特性を持っていると仮説立てしたことで、「行動の原因がわかる」ことが増えました。

次に、仮説をもとに「対処を考える」ことができるようになりました。考えたことを実行に移し、うまく「対処できる」ようになりました。

最後は、意味づけです。
この体験に、どんな意味があるというのだろう。

有意味感:出来事の認識の仕方が変わってきている

意味があるなと思えることを探してみました。

一つ目、失敗する可能性が大な状況に慣れてきました。
回数重ねると1つ1つの出来事へのこだわりが薄れるというか、インパクトが軽くなるというか。
慣れることで心理的ハードルが下がってトライしやすくなるんですよ。
好循環の誕生。失敗はしますが、成長できるマインドセットになってきたように思います。

二つ目、自分に合ったダメージの回復法がわかってきました。踏ん張りどころとぬきどころも、なんとなく掴めつつあります。

三つ目、親との経験から、人間を理解する練習ができました。疾患名でラベリングするんじゃなく、行動を観察して行動の意味を理解して対処するという、自分なりのフレームワークができたと思います。

すみません、眠くなってきて文章が雑になってきてしまいました。

私の事例は私の事例でしかないので、首尾一貫感覚の3つの概念がもっと世の中に広まって、役に立つ人がいたらいいなあと思います。
やってる人は当たり前に感覚的にやってるかもしれないけど。

まとめ

私はまだ完全に昇華できてるとは言えないかもしれないけど、確実に変化があります。
すべてのことをネガティブに捉えてきた私が、前向きなことをこんなところに書けるようになったのはすごい変化です。
このブログが、今親子関係で苦しんでいる方の参考になれば幸いです。

それでは、最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
おやすみなさい。

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