作戦:いのちをだいじに
外気温が徐々に下がってきて、高気密・高断熱の住まいでも、性能値によっては朝方ちょっとだけ暖房入れようか迷う日が出てくる季節になってきました。
室温が21℃くらいになってくると、ちょっと肌寒く感じてしまうというのは、身体が温度変化に対して、ちゃんと反応で来ているという事。
一昔前のように、10℃単位でしか温度変化を感じられなきゃ、健康を害するのは明白です。
もう、いまどき室温が健康に与えるリスクについて、家づくりをされる方が理解されていることが多くなりました。
まさに今日、同業者の方から、「断熱も最低ラインがZEHレベルになって、最低限程度の断熱では見向きもされなくてヤバい。」というお話を聞いたところ。
住宅が健康を維持する場所として、よりちゃんと考えられるようになってきましたね。
と言っても、温度や空気質だけで、健康が保てるかと言えば、そうではありません。
最近、あらためて住宅業界に起こっているムーブメントが、
「ケガをしない家づくり」。
昔から、住宅内ではたくさんの事故が起こっています。
その中でも特に、転落や転倒といった身近でありながら、大きなリスクを抱えるホームハザード。
住宅内環境という外的要因をできるだけ整備することで防ぎつつ、年を取っても安心な家づくりをしようという取り組みです。
この取り組みの中心にいるのが、
安全な家づくりアドバイザーの満元貴治氏。
臨床現場で作業療法士としてリハビリに携わってきた氏が、医療従事者目線で、家庭内事故の起こりにくい住まいについて発信をし続けています。
彼のYoutubeチャンネル ヨシローの家【安全な家づくり】は登録者数は約7700人。
SNS等の層フォロワー数は1.6万人。
家づくりをされた方の中には、彼の動画をご覧になったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、安全な家づくりを提唱した人は数あれど、医療従事者としてエビデンスありきで、提唱した人って今まで聞いたことないんです。
そんな彼が今年9月に出版した、
【作業療法士が伝えたい ケガをしない家づくり:住宅内事故を防ぐ50の方法 】
これが住宅建築業界内で話題になっています。
断熱も重要。
耐震も重要。
デザインも重要。
でも、デザインを優先しすぎて、先々安全に暮らせなくては、もったいない。
基本に立ち返って、宅内の安全性をちゃんとプランに落とし込む。
当たり前のことですが、再確認させてくれた満元さん、ありがとう。
ご興味ある方は是非、読んでみてくださいね。
セミナーで2回目にお会いした時に著書にサインを頂きました。
さて、住む人も大事だけど、一緒に暮らすワンちゃん、ネコさんの健康も超大事。
ってことで、今日はこれから愛犬家住宅コーディネーターの「犬種別プラン」勉強会。
ネコさん以上にワンちゃんは、犬種による特徴さが大きいので、一緒に暮らすときにポイントを間違うと健康を害することがあります。
股関節、腰、膝、よだれ、運動、体長、気質、マズルの長短、人とは違う生き物だからこそ、ちゃんと注意してあげたい。
住宅新築時に、ワンちゃんを迎え入れる場合、犬種が分かっていれば、できるだけ対策しておいてあげたいところです。
家族の健康は、当たり前に最優先。
長く一緒に暮らすのですから、先を見据えた家づくり。
より安心できる暮らしをご提案できるように、どんどんアップデートしていきます。
hiroyuki
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