オースタムのヒロユキさん

栃木県宇都宮市の小さな工務店の2代目です。 居住環境に注力しながら、やさしめのデザイン…

オースタムのヒロユキさん

栃木県宇都宮市の小さな工務店の2代目です。 居住環境に注力しながら、やさしめのデザインの家づくりをしています。 気密・断熱・湿度・換気・耐震などから、建築会社選択のポイントを中心に私的な意見をゆるゆる書いています。

最近の記事

気流を止めるがキーワード。

日ごとに、外気の湿度が増しているのが分かりますね。 晴れていても、風がないと空気がジトっとします。 逆に言えば、風が吹くと多少なりとも体感温度は下がりますよね。 空気が動いてくれると、肌の表面が気化熱で熱を奪われるのを促進してくれます。 空気が動くというのは、熱を奪うことなんです。 さて、空気が動くことを、気流と言います。 室内で気流が起こると、室温よりも体感温度が下がります。 扇風機を回したら、涼しい。ってのは、まさにこれですよね。 さて、では身体にあたりさ

    • 西ヨーロッパの気候がうらやましい。

      空気がジメジメで、エネルギーが食われていく気がします。 日本の夏って、湿気に体力を持っていかれますよね。 前回、エアコンの除湿の話をしましたが、このところ、空気の湿度について学ぶ機会が連続していて、楽しい日々です。 昨日も、自立型住宅研究会 関東ゼミにて、「空調の基礎を極める講座(基礎編)」を受講してきました。 住宅建築において、「気密」や「断熱」の重要性については、家を建てようと考えるご家族自身が理解している時代。 加えて「耐震」についても、家を建てるなら当たり前

      • そろそろ除湿したいよね。じゃ、仕組み知っておこうか。

        6月も中盤に差し掛かってきました。 最近空気がジメっとしてきましたよね。 今年は梅雨入りが遅いとの予報なので、まだ天気はそれほど崩れていませんが、それでも空気感はだんだんと熱帯気候の様相を呈してきています。 先日も、家族が寝静まった時間に帰宅したところ、寝室のみ窓を開けて就寝した様子。 室内は、ちょっとジメっと、室温もちょっと高い。 具体的には、室温28℃ 湿度69% 「体感的に微妙だけど、そこまで温度は高くないから寝られるかな?」と思ってそのまま寝てみましたが・

        • 日本一の工務店さんを視察しました。

          梅雨もほど近い空気感。 雨の心配をしながら、飛行機にて鹿児島へ。 目的は、日本一の経営と住まいづくりを行っていると名高い工務店さんの視察です。 宇都宮から羽田空港まで車で2時間。 羽田空港から鹿児島空港まで飛行機で2時間。 鹿児島から宿泊地まで高速バスで1時間。 計5時間の道のり。 乗り物酔い体質の私は、移動が一番堪える・・・ それでも、見に行きたかった、「シンケン」さん。 建物がプロダクトとして圧倒的に素晴らしいのは言わずもがなのですが、 それと同様に、

        気流を止めるがキーワード。

          社長は普段なにしてるの?って聞かれました。

          梅雨が近づいていきました。 この時期になると、天候により工事工程の変更を余儀なくされることが多くなります。 工事管理をするものとしては、毎年のことではあるけれど、常に天気予報とにらめっこです。 あ、ちなみに工程管理、私がやってます。 家族工務店のオースタム、人数が少ないので、やることもいっぱい。 先日、お客様のお子さんに、「社長って何してんの??」と聞かれました。 確かに。 大工さんなら、おうち作ってそうだし、電気屋さんなら電気工事してる、タイル屋さんはタイル貼

          社長は普段なにしてるの?って聞かれました。

          わたしのTシャツの家「梅雨の体感」OPEN HOUSE 開催

          もうすぐ6月、ジメジメの梅雨がやってきます。 湿度が高いと毎晩寝苦しいですよね。 日本の夏の寝苦しさを忘れられる住まい、体感してみませんか? 家は暑さ・寒さ・地震などから家族を守り、安心してくつろげるシェルターです。 安眠出来ないなんて、もっての外。 睡眠の質こそが健康の基本。 夏も、梅雨も、冬も、1年中、寝間着も寝具も変わらない、 高断熱・高気密の暮らし、是非体感してください。 ☆★☆ Tシャツの家 断熱体感見学会 (事前予約制) ☆★☆ 日時:2024年

          わたしのTシャツの家「梅雨の体感」OPEN HOUSE 開催

          現場でも打合せしようぜ!!

          先週の見学会には、ご来場ありがとうございました。 あまりにも陽気が良く、エアコンなんて使わなかったけど、窓を閉め切ってたら温湿度にはっきりと差がでて、ちゃんと体感見学会として機能できました。 見学会の合間時間には、オーナー様にもお越し頂き、現場で電気関連の打合せも。 という事で、今日は現場での打合せについて書きますね。 現場での打合せは、建築会社の体制によって回数の差があります。 設計~着工までの内容がアバウトな昔ながらの工務店などの場合、工事中に現場に足を運んであ

          現場でも打合せしようぜ!!

          家づくりは夫婦お互いの価値観をアップデートする機会。

          今年はちょっと雨が多いですが、概ねこの時期は気候がイイですね。 GWの休暇はじっくりとれましたか? 私はキャンプにいそしみましたが、自宅に戻ってからも、エアコン使わずに窓を開けて、温度・湿度ともに丁度いい風を取り込んでいます。 近年、夏が長くなっているので、春・秋という気持ちのいい中間期が少なくなってしまっていますね。 どんどん住まいにシェルターとしての性能が必要になってきています。 さて、そんな住まいを計画するにあたり、「大事にしたいことは?」とご相談者様にお聞き

          家づくりは夫婦お互いの価値観をアップデートする機会。

          照明選択の今の流れがちょっと気になる!?

          5月に入って日が伸びてきた感が強くなってきましたね。 この時期は太陽高度が高すぎないので、軒の出がある程度ある住宅でも、家の中に日差しが入りやすいので、日中家の中が明るく感じますね。 家の中の明るさって、暮らしにとても大事な要素です。(当たり前) でも実は、当たり前とされているものが、本当に当たり前なのか、考える必要があります。 今日は、照明について、最近気になっている2点について話してみようと思います。 まずは、一つ目として、照明計画について。 近年、照明器具が

          照明選択の今の流れがちょっと気になる!?

          レンジフードなんて必要ない!?

          息子が小学3年生になりました。 楽しみにしていた「理科」がはじまり、知識の幅がぐっと広がりました。 息子から「これ知ってる?」と聞かれる質問、けっこうギリギリです。 さて、工務店のお仕事においても、近年お客様のお問い合わせいただくお客様のレベルが非常に高くなっています。 先日頂いた質問。 「レンジフードって、付けない方がいいって聞きました。どう思います?」 断熱とか、気密とか、耐震とか飛び越えて、局所換気までご相談いただく時代になりましたか。 という事で、今回は

          レンジフードなんて必要ない!?

          「建ててる途中なのにTシャツの家?」体感構造見学会

          HEAT20G2、C値0.5以下、耐震等級3。 最近、当たり前に皆さんが希望している3大性能。 すべて兼ね備えている物件の建ててる途中、見たことありますか? 意外と少ない構造見学会。 でも、そこには工務店の家づくりが詰まっています。 詳しく話を聞くと、「ナゼその性能なのか?」が分かるかも。 完成見学会で体感する前にその秘密を是非、知っておいてくださいね。 今回は、Tシャツの家 FAS仕様。 ファース工法を知ってる人も、知らない人も寄っといで~。 仕様 屋根

          「建ててる途中なのにTシャツの家?」体感構造見学会

          10年点検、思うのは機器類はシンプルに。

          4月に入って、HEAT20 G1レベルの私の自宅でも、エアコン不要な日が増えてきました。 今日も日射取得万歳で、室内ポカポカ。 私の自宅も築10年を迎えました。 お客様宅と同じように、10年点検を行います。 10年点検に際しては、2年、5年、7年同様に、外装、内装、水回り、建具などチェックリストに沿って確認します。 加えて、職人に屋根に登ってもらい、屋根、樋(とい)など上からしか見られない箇所を点検します。 特に周囲に林や高い樹木がある場合、落ち葉で樋が詰まってし

          10年点検、思うのは機器類はシンプルに。

          暖かい家とお洒落着。

          コートがいらない程に暖かい日が増えてきましたね。 でも、不安定な天気も多く、入学式など思い出イベントに影響が出ない事を祈るばかりです。 寒暖の差もまだまだあるので、気を抜けません。 暖冬暖冬言っていましたが、雪が降りまくったりと、気候が極端になってきていますよね。 何にしても、冬は寒いし、夏は暑い。 家の温熱環境はより大事になります。 しかしながら、暖かい住まいはオシャレさんにとっては、悩みどころもありあります。 以前、住宅のご相談をいただいたS様は、洋品店を営

          暖かい家とお洒落着。

          [オーナーズハウス見学会]築1年のオーナー様に学ぶ、見学会 in 高根沢町

          【ご確認ください】  ※本見学会は、オースタムの見学会に1度以上ご参加いただいた事があるお客様限定の見学会となります。 前回、ご好評を頂いた、実際にオーナー様が実際に暮らしている住まいを見せてもらっちゃおうな見学会。 早速、2024年の第2段が決定いたしました。 今回見せて頂けるのは、築1年の『Box Of Diversity』。 43坪のゆったりとしたお住まいは、 ご夫婦と柴犬くん、そしてアカアシリクガメさんと、3種族が一同に暮らす平屋。 お引渡しから丸1年が

          [オーナーズハウス見学会]築1年のオーナー様に学ぶ、見学会 in 高根沢町

          2024年3月の今、住宅の断熱レベルをどう見るか?

          3月も後半に入り、寒い日と、例年よりも暖かい、否、日差しが暑いくらいの日が混じってきて、なんだか気象の異常を感じずにはいられない毎日ですね。 ここ十年で、住宅の断熱性に意識が向くのと並行して、極端な気温、気象が増えてきました。 住宅性能の重要性を年々より強く感じます。 そんなご時世の中、未だ日本の住宅には断熱における最低限の縛りもありません。 現状としては、請負契約時に省エネ性能の必要性と効果と「省エネ基準」(=断熱等級4)という名の目安数値(法的縛りなし)への適否を

          2024年3月の今、住宅の断熱レベルをどう見るか?

          猫さんと暮らす家づくりって、とっても幸せ。

          自宅リフォームもひと段落して、大工さんのでは入りが無くなりました。 約2週間工事が続き、愛猫のししゃもさんもお疲れのご様子。 やっと、落ち着いてお昼寝できる日々がもどってきて、落ち着きを取り戻してくれました。 近年、オースタムに新築のご相談を頂くクライアント様で、「新築後、猫さんを迎えたい。」「今一緒に暮らしている猫さんとより快適に暮らしたい。」という割合がとても増えたことに驚きます。 現在工事を進めている物件は、「迎える派」。 プランニングを進めさせて頂いているご

          猫さんと暮らす家づくりって、とっても幸せ。