ひとり

一人でいることが嫌いだと思っていた。
一人でいることは寂しいことだと思っていた。

友達といて、大勢でいて、
そんな時こそ自分が活き活きしている。
そう思っていた。

そういうアイデンティティだと思っていた。

間違えていた気がする。

僕はただ、一人でいる事が怖かった。

でも気づいてみれば、僕は創作をすることが好きで、こういった文章を書いたり、歌詞を書いてみたり、曲を作ってみたり。
一人でいる時間にこそ、
自分が活きているということに気づいた。

今まで自分のアイデンティティとして話していた分、少し寂しい気持ちもあるが、一人でいる時間は大切なのだと思った。

ただ思うことは、僕が一人でいる時間は確実に独りの時間であると思う。

誰にも共有したくないような感情をうまく外に出そうと消化してみて、結局独りになる。
それが、悪くないのかもしれない。
ということに気づいた話です。

誰かに共有したい時間を整理する時間。
誰かと共有した時間を整理する時間。

そういった独りの時間に、僕は本当の意味で「生」を感じているのかもしれない。

独りは悲しいと思う。
大勢は楽しいと思う。

でも、一人は必要なんだと思う。

みんな知っているかもしれない当たり前の事だけど、僕は今まで感じたことがなくって、
でも少なくとも、お酒を飲んでほろ酔いで帰る時にいつも感じていた、この寂しくもあって嬉しくもあるこの感情はきっと、

僕が『ひとり』を楽しんでいる証拠だと思う。




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