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会えば10数年の時を超えて。

会えば10数年の時を超えて、屈託の無い笑い話に華が咲くと思ってた。学生時代の友達ってそういうものだと思ってた。
だけど、僕らは違う道をそれぞれ歩んできて、
変ってしまったのかも知れない。
環境が僕や彼らを変えていった。
僕らはもう学生じゃない。
家庭を持つ者もいれば、仕事に励む者もいる。
彼らは彼らの生活を守り、それぞれの人生を歩んでいる。
彼らは僕の何歩も先を歩いているように見えた。僕だけがあの時から進めずにいるみたいに。僕だけが置いてきぼりを食って、一人佇んでいるみたいで。
だけど、それは彼らも同じ事を感じているのかも知れない。僕と彼らの距離は見えない線路が引かれている。
また、会えるかな?
あの時と同じように会えるかな?
この文字の距離は遠く遠く感じるけれど、一緒にご飯でも食べたら、案外取り越し苦労なだけかも知れない問題だって気が付くかも知れない。
ゴールデンウィークはずっと仕事。
僕はあの時の親友に逢えない。
この先、僕らはあの時みたいに分かり合える時が来るのかな?
それも案外、取り越し苦労だったりして・・・。
きっと屈託なく笑い合えるものかも知れない。
だって僕らはあの時、一緒の時を過ごした仲だから。
僕らはあの瞬間を懸命に生きてきたのだから。
あの時の一瞬一瞬は僕の宝物。
だから僕は今も変わらず笑えると信じてる。

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