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語彙力をなくしたオタクの戯言

今は昔、約5年程、某色黒筋肉お兄さん事務所である人気グループを応援していたのですが、当時コンサートに行ってめちゃくちゃ疑問に思っていたことがあります。  

私は「今までで一番落胆したのは?」と聞かれたら「コンサートのオープニングで出てきた推しがサングラス(以下グラサン)をかけていた瞬間」と答えます。

コンサートでなんでグラサンかけるんですか?

オープニング一曲目で会場のボルテージが最高潮の中、ドームって屋外?まぶしいの?絶対そんなことなくない?デビューして何年も照明浴び続けてる人たちが?ステージ裏とか真っ暗じゃん危なくない?出ハケの度に取ったり外したりしてるの?手間手間の手間じゃんということをぐるぐる考えていました。

事務所のトップグラサン歌姫(隠語)をリスペクト故でしょうか

演出部と当人達で「グラサンって雰囲気でるやんねアゲ⤴」みたいなふわっとした理由で決まっているのでしょうか

スタートからグラサンで顔を隠してライヴ中盤辺りで、じっくりねっとり外して散々フラストレーションの溜まった女達を欲望の海へ叩き落すためか(実際震度8ぐらい沸く)とか

たかがグラサンごときでそんな大げさな!!といわれるかもしれませんが、グラサンアンチテーゼ特急列車は止まりません。

「目は口ほどに物を言う」「目は心の窓」とか「目くそ鼻くそマジ笑う」ということわざもある通り、目でだいたい伝わるしウチら分かり合えるじゃん〜目ってめちゃめちゃ大事やんね!というのは地球では常識なんです。

それほど対人コミュニケーションで重要視されている「目」を隠すリスクを背負ってライヴするメリットが、グラサンにありますか?

ライヴの目的は人それぞれ。それは認めます。歌をしっぽり聴きたい人もいるでしょうし、踊ってる姿を見たいとか、とにかく会いに行きたいとか私はキラキラの双眼鏡でマッスルウォッチングが目的です。

でもグラサンは誰のニーズに答えているんでしょうか?Ray‐Banに弱みでも握られてます?

あの小道具ひとつでアガる人間がいるなら住所教えてください。「まいった」というまで庭に顔を埋めてやります。

もちろんパフォーマンスが好きになったからライヴに来てるんです。でもデビュー当時から時間が経ってすっかり垢ぬけて完成されたビジュアルも、加齢を少し感じる肌とか、二の腕から弾ける汗とか剃り跡のきれいなうなじとか小指の形がかわいいねとか、もう人間まるっと愛しちゃってるんです。てか5年も同じ男の顔を見続けてたらそうなるだろ

好きな人の顔が嫌いな女はまずいないでしょう。顔なんて全部見えてたほうがいいしロン毛の男は不清潔だっていうでしょう?服だって何も着てないほうがいいんです。まあ彼氏がドライブ中に掛けるグラサンだけは例外です。誰だって一度はこっそりよだれダラダラ垂らしながら視姦した経験があると思います。

いやそういうことではなく!!

1年ぶりに実家に帰ってきた息子がグラサン姿でメシ食ってたら、興ざめしますよね?「まだ食ってる途中でしょうが!」と五郎も北の国から言っています。今じゃないやろがい!ということです。さっきから誰に対して怒っているんでしょうか、話を続けます。

バラード前、期待に胸を膨らませる衣装チェンジで現れたグラサンを見て泣き崩れたことありますか 絶望で。人間は簡単に泣いてしまいます。

ステージに立つ姿を見るといつも思い出します。宇宙があるみたいにきれいな目で今より狭いアリーナを見つめながら、余すことなく歌が届くように全力で息が上がって顔を歪める姿を…ボロボロでも洗練されていなくても、それがすごく美しかったんです。だから余裕があるように見える姿には少し物足りなく感じてしまいます。寂しいんです。

お高く止まっちゃって!全然合ってないし、もう何考えてるのか全然わかんないよ!とめんどくさい元カノみたいなことをぶつぶつボヤきます。”昔のほうがよかったのに゛なんてクリエイターには絶対に言ってはいけないのに

アーティストやアイドル、シーズン6まで来てしまったドラマ、とか(笑)どんなものにも”そういう時゛が大抵来るんです。「ずっと応援するから」と言っていたのに、掛け間違えたボタンみたいになぜかどんどん合わなくなってしまいます。

「昔のほうがいいから戻ってよー」というやさしさはすこし違うのかもしれなくて、時間を止めようとしても時代も人もどんどん変わっていくんですよね。すごく寂しいし、まだ大好きなのに仕方ない別れもあるんだと、最近わかってきました。続くものも終わるものもはじまりも出会いも。

昔もらった感動は無くなりませんし、使わせていただいたお金も無駄にもなりません。私のように拗らせた古参回顧オタクには「無理に頑張って応援しなくても誰も怒らないからねー」と優しく声をかけてあげたいです。義理なんて最初からないですから。株主とかだとちょっと話は変わってくるかもしれないですけど。

今はK-popのアイドル界隈でゆるくオタクをしています。歌手戦争が激しいのでJ-popとはまた違う空気感があってそれが今の私に合致するのだとおもいます。素敵な人たちが「最後のアイドルになります」と言ってくれる姿を見ると、どうなるか分からないけどアイドルが好きなままで幸せに続けてくれるなら応援したいし、そうであってほしいと願ってやみません。

その時代の自分にビシビシと合うエンタメをみつけて人生をより豊かにしていきたいですね。と、かわいく締めくくってこれまでの罵詈雑言を誤魔化しておきます。




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