そして誰もいなくなった
昨日は山口県中小企業診断協会の「令和6年度第1回経営診断フォーラム」にお招きいただき、セミナーを担当させていただきました。
「診断士の皆さまに知っていただきたいICT活用最前線」というテーマで、主にデジタライゼーションに焦点を絞って、デジタル技術を使った業務効率化に繋がる3つのトレンドを紹介しました。
ノーコード
自動化（オートメーション）
マルチモーダルAI
今回はそのセミナーでお話ししたことを振り返ってみます。
ノーコード～プログラミング不要の開発
紹介したサービス
Webサイト制作： Googleサイト、WordPress、Solo
ECサイト制作： BASE、Stores、Shopify
業務アプリ開発： formrun、kintone、Platio
プロダクト開発： Click、Yapli、Platio One
ノーコード (NoCode) とは、文字どおりコード（プログラム言語）を書かなくてもよいサービスです。
プログラミングの代わりにGUIを通して、非プログラマでもアプリケーションを作成することができます。
わたしたちの本業のひとつであるWebサイト制作も、近年はほぼコードを書かなくても、やりたいことを実現できるようになってきました。
これから創業してWebサイトを作ろうという方には、お金をかけずに自前で作れるGoogleサイトをお薦めしています。
デザインをCanvaで作って、Googleサイトで構築する。それで充分です。
どうしてもパソコンが苦手という方は、これまでのように制作会社に依頼しても良いと思います。ただし、このご時世に法外な見積もりを出してくる業者には注意してください。
ノーコードツールが充実している現代では、制作にコストを掛ける業者を信用してはいけません。そのような業者は勉強不足か詐欺師のどちらかです。
自動化～手を動かさなくても仕事ができる
紹介したサービス
BA： Jicco、RESERVA、Vrew
MA： LINE公式アカウント、KARTE、Sales Marker
RPA： Power Automate、EzAvater、Yoom
FA： Covariant、Hugging Face、NVIDIA
自動化（オートメーション）は、機械装置が人間の力を必要としないで能動的に仕事をしてくれる技術です。
RPA（ロボティック・プロセス・オートメーション）が注目されていますが、接客や調整を自動化してくれるツールが便利で導入しやすいです。
特にJicooのような日程調整自動化ツールは本当に便利で愛用しています。
業務プロセス自動化のコツは、一気通貫で自動化しようとするのではなく、プロセスを細分化してパーツ毎にツールに置き換えていくことです。
とかくわたしたちは、手を動かすことが仕事と思い込みがちですが、要件をクリアできさえすれば、人がやろうがプログラムがやろうがどちらでもよいのです。
特に昨今は人手不足が深刻なので、プログラムができる業務は自動化して、人間は人間にしかできない仕事に集中すべきです。
自動化ツールが充実している現代では、人間がやらなくてもよい仕事に時間をかけているビジネスパーソンは、勉強不足か詐欺師のどちらかです。
マルチモーダルAI～感覚を手に入れた機械
紹介したサービス
ChatGPT
そして、やはり生成AIを紹介しないわけにはいきません。
特にGPT4oになってからは、テキスト／画像／音声／映像など複数の種類のデータ（モダリティ）を一度に処理できるようになり、マルチモーダルAIへと進化しました。
セミナーでは、自動化で紹介したVrewで文字起こしをしたテキストを、ChatGPTで整形するデモと、音声で対話するパフォーマンスを行いました。うまく動いてくれてよかったです。
先の自動化とマルチモーダルAIが組み合わさることによって、自学自習できる機転の利いたAIロボットが生まれ、いずれ現場から人がいなくなり、仕事は無人化していくといった未来予想もお伝えしました。
遠からずそのようになっていくと思います。
無人化の時代をどう生きるか？
ノーコード、自動化（オートメーション）、マルチモーダルAI。
これらはそれぞれが独立したものではなく、相互に絡み合って社会を変えていくトレンドです。
その行きつく先は、人間がやるべきことがどんどん減っていく無人化の時代です。その時代をどう生きるか？を、今のうちに真剣に考えておいたほうがよいでしょう。
意外と早く、そのときが来ると思いますよ。
では。
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