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思考は現実化するのか?

おかんは、10代後半から20代に前半にかけてよく映画を観た。その時に公開されていた映画ではなく、なぜか昔の映画をレンタルビデオ屋(今もまだ存在するのか?)で、VHS(って、知っていますか・・・・?)を借りてみていたのだった。それも洋画しか観なかった。意味もよくわからないのに、 フェリーニやゴダールなど、背伸びしまくってニッチ系なのを観ていた。今となっては何故?なのだが、映画がどうのではなくて、そういったへ難しい映画を観ている自分がなぜかカッコイイと思っていたのだと思う。こっぱずかしい若気の至りのおかんだった。😨ただ、そんな中でもウッディ・アレンは本当によく観た。(彼の映画はデビュー作品からおそらく全て見ていると思う。) というより、彼の数ある作品の中の2本の映画を飽きもせずに数えきれないぐらい観た。それは

           【Annie Hall】【Manhattan】 

というタイトルの映画である。レンタルビデオ屋のレジの人に、ここまで借りるのならビデオ購入した方が絶対お得ですよ、とまで言われたぐらいなのだ。(最終的には購入したが。)

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では、どうしておかんはこの2本の映画にはまりまくってしまったのだろうか?ウッディが、おかんの好み💚のドストライクだったのか??彼の見た目がおかんの好みかといえば、全くそうでない。彼は映画の中でずーーーーっとしゃべっているが、おかんは高倉健のように、口数の少ない男性に魅力を感じるのだ。(自分は上沼恵美子なのに。)しかも、彼は自分の養女と関係をもってしまい、最終的にはその彼女と結婚してしまうというどひゃーーという人生を送っていて、さすがのおかんも、ひょええええ😲と感じてしまった人物なのである。

ここでちと、おかんがはまったこの2本の映画のあらすじをざっくり書いてみよう。(かなりざっくりですが、ネタバレ注意です。)        Annie Hall は精神的にインバランスな男女が出会い、色々あって、別れて、そして・・・という話で、Manhattan は、おっさんが女子高生とつきあいながら😨😱😨😱(ウッディの将来を物語っていた作品といわれている)、大人の女性にも引かれ、そして・・・という話なのだ。よくある大人の色恋物語と言えば、そうなのである。

ではなぜ、なぜにこんなにおかんはこの映画を狂ったように観まくってたのか・・・❓❔ はっ!とその理由が、ほんの最近わかったのである。おかんはこの2本の映画の中の2つのことにすごく惹かれていたのだった。

まずひとつ目は、ウッディ・アレンの相手役のダイアン・キートンが演じる役(2本とも彼女が相手役)におかんはとても憧れていたのだった。まずは彼女のファッション。だれにも媚びないユニセックスファッションを着こなしていて、ただただ脱帽。(これ、おかんがきたらただの怪しい人になってしまう・・・。)

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自分の目標に向かって自分をさらけだすのを恐れず、自身の意見をいうけど、もろいところもあって人間らしい。そんな女性になりたいと、おかんは思っていたのだった。

そしてふたつ目。両方の舞台は、ここマンハッタン。映画に出てくる街並みが、とてもおしゃれに映し出されていたのだ。

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特にManhattanは白黒映画で全てのシーンがロマンティックに感じられて、いつか行ってみたい・・・とそのころはずっと思っていた。そして、おかんが実際に初めて旅行でニューヨークに来たのは、この2本の映画をはじめて観てから1年半ぐらいだった。ひとり旅で確か1か月ぐらい滞在したのだが、街全体がこの2本の映画に出てくる様子と全く同じで、毎日毎日街を歩きまくった。映画のシーンを思い出しては(今のようにスマホやコンピューターがない時代だったのだ・・・)、もしかしたらこの場所で撮影されたのかもしれない!などと、興奮しながら飽きもせず、ただマンハッタン内のこちらの道、あちらの道をくまなく歩いて過ごしたのであった・・・・。

まさかその時には、何十年も先に本当にマンハッタンに住むことになるとは思ってもいなかったが、でも実際私はここに住むことを知らず知らずのうちに引き寄せていたのだ。私の思考にあの頃何百回も観た映画のシーン、実際に歩いてみたマンハッタンがあって、それが約30年かかって実現したのである。まさに思考は現実化する。ということなのである。

もうひとつ、同じ30年の時がたって、おかんが憧れのダイアン・キートン化したか?という問いについてだが、確かにおかんは洋服は誰にも媚びていない、自分の意見を言えるというのはそうだと思う。しかしながら自分をさらけ出すのはまだまだだし、もちろんもろいところもあるけど、それ以上につらの皮プラス体の脂肪も厚くなってる・・・。おかんはやっぱり大和なでしこ、キートン化は無理・・・。でも皆さん、おかんは確実に恵美子化していっているので安心してね!   と、マンハッタンの夜は更けていくのだった・・・・。


ニューヨークあるある・26

カフェが恐ろしい数ある。


思考は現実化するのか?ジョニー師匠は優しく、時には厳しく教えてくれます。


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