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居場所のチカラを借りる

リモートワークでの活動が当たり前になった今は、人との交流や情報をとることは自宅で簡単にできてしまう時代。
以前より「どこに居るのか」という居場所の重要度は下がったように感じていませんか。

こんな今だからこそ、実は偉大な居場所のチカラを見直す時なのかも。


オンラインが居場所問題をクリアに

コロナパンデミックが去った後のケガの功名として、私たちが恩恵に預かったものの一つが「オンライン」です。

コロナ前、地方都市在住だった私にとってマナビやイベントのたびに東京などの大都市へ出向かなければ受けられないことが当たり前でした。

移動時間も嫌いではなかったのですが、それが故に受講を諦めなければいけないこともありましたし、でも、そういうものなのだろうなという諦めもありました。

それがコロナの行動制限がきっかけで、あっけなく講座も、交流も、仕事も、あらゆるひととのつながりにオンラインカルチャーが根付き、どこに居ても繋がるハードルが下がり、グッと世界が近くなりました。

現在、私の講座の開講はオンラインに加えてリアル開催が戻ってきている状況ですが、オンラインもリアルもそれぞれに良さがあって、選択肢が増えたことはホント良かったなあと感じます。

オンラインのコミュニケーションは、ココロの距離が縮まるのには心許ないと言う声もありますが、関わり方次第で深いつながりを築くことは可能です。

強いて言えば、リアルコミュニケーションのように人があつまる場にどっぷり浸かる環境は、居るだけでその場のダイナミクスに巻き込まれやすいですが、オンラインコミュニケーションは、今いる居場所とオンラインがパラレルワールドで同時進行していくため、自ら巻き込まれにいく意識は必要かもしれませんが。

リアルコミュニケーションでは出会えない人とご一緒できる機会もあるため、SNSも併用して関わりの面積を増やしながら世界を広げていきたいところです。

居場所問題から自由になった私たち。

仕事もつながりもオンラインで作れるこれからの時代はもはや、居場所にこだわらなくてもいいのでは?とも言えそうですが、あなたはどう思いますか?

田舎移住で実現したソーシャルデトックス

2022年の田舎移住。
これまでの人生でイメージになかった経験はわたしに新鮮な驚きを次々と連れてきてくれました。

ずっと地方都市仙台に住み続けてきた私にとって、田舎に住むという選択肢は正直ありませんでした。

田舎がいやだというわけではなく、都市に住むだけで、情報・つながり・カルチャーの恩恵が受けやすいと感じていましたし、自転車で街中を颯爽と動き回る暮らしを手放すイメージが湧かなかったのです。

まさに、分からないことは想像できなかったわけです。

ですが、家族の移住により、田んぼと野山に囲まれた静かな環境に身を置いてみたら、少しずつ私の中に変化が起きていったのです。

仕事こそオンライン中心で大きな変化はありませんでしたが、暮らしはというと、以前は当たり前に使えた電子決済サービスやプラットフォームなどのインフラが一部使えなかったり、立地上ふらっとカフェやバルにいくこともありません(ないから)。
人と会うことに以前よりハードルが上がったことも大きい変化でした。

そんな限られた条件の中で、シンプルに日々の暮らしを重ねていってみたら、いままでの最速・最短で駆け抜けることをよしとする「当たり前」から、一つのことを掘り下げ根が張っていくように育てていきたい感覚に少しずつ私自身の「当たり前」が変化していったのです。

自然とマルチタスクから解放され、厳選されたことに集中するスタイルに変化したため、アタマの中もすっきりクリアに。

自然豊かな風景や、動物にも癒やされ、静かな環境の中で、気づけば焦らずモノゴトに向き合えるようになっていました。

意図せず実現したソーシャルデトックスは、人生後半戦の生き方の大きなヒントになりました。

さて、あなたがソーシャルデトックスをしたら、どんな暮らしが待っていそうですか?

ノマドワークや複数拠点生活が注目される理由

田舎移住の実現で、生活だけでなく思考もシンプルに変化した私ですが、ここで生活拠点を再び仙台などの都市部に移したら、生活スタイルはマルチタスク型に戻ると思っています。

情報が私の生活にどんどんなだれ込んで生活のテンポはハイペースになっていくでしょう。

モノゴトをぐいっと進めていきたいタイミングではむしろその方が良い場合もあるでしょう。

つまり、あなたの人生のタイミングにフィットしたエネルギーバランスの居場所を選び、暮らしていくことができたら、人生はもっと生きやすのくなるということです。

ノマドワークや複数拠点生活が注目される理由はそこにもあるのでしょうね。

私ももうしばらくこのシンプルライフを愉しみながら、人生後半戦の生き方作りに丁寧に向き合っていきたいと思います。

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