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相談を持ちかけられ、解決に向けてあれこれ話を進めてみたものの、なぜか相手はスッキリした顔をしなかった…

そんな経験はありませんか。

大切な人に心から笑顔になってもらいたい方へにお届けしたい、相談の極意とは?


話しすぎてしまう

相談をされる人は心優しい人です。
相手の苦しい気持ちを早く取り除いてあげたいと心から思っているはずです。
だからこそ、あなたの中にあるあらゆる解決へのヒント総出で問題解決に挑む方も多いと思います。

ですが、そうやって話しても話してもなぜか相談者の顔が晴れません。
さらに相談に力が入ります。

気がつけば、相談者ではなく、相談に乗っている方がほとんどしゃべり倒していた…というのはカウンセリングのトレーニングの場でも見る光景です。

基本、会話のボールは相談者に渡すように意識してみます。
さらに相手が話しやすい安全・安心な雰囲気をつくります。
相手の話を聴き切らないことには、本当の問題には近づけないことを頭に置きます。

相談者自身がなにが問題か捉えられてないケースもあるので、まずは自由に語ってもらうことが最優先です。

ついつい話してしまいがちな方は、ほぼ相づちに徹し
「話さない」
と決めて向き合ってみるのもいいかもしれません。
むしろ、それでちょうど良かったりします。

解決したくなる

「相談に乗ったからには、相手の問題を鮮やかに解決したい!」
そう思う方は多いでしょう。

でも、ここが落とし穴。
実は問題を解決するのは相談される側ではありません。
相談者自身です。

あなたがあれこれ解決策を並べることで、相談者は自分の中に答えを探すことを辞めて、答えをもらえることだけを待つようになります。
依存的になってしまうケースもあります。

さらに、その場ではあなたの解決策に納得したものの、やっぱり違っていたことに気づく場合もあり、結果的に相談者の時間を奪ってしまうことにもなりかねません。

あくまで、相談者が自分の中に答えをみつける伴走者としてのポジションで何ができるか考えていきたいところです。

自身の感情を一旦隣に置いておく

ここまでで相談される極意は、話しすぎず、解決に走らず、ただただ相談者が自分の中の答えを見つけ出すことに寄り添い続けることをお話ししました。

ですが、言葉では理解できるけど実際どのように進めたらいいのか分からないという声をよく聞きます。

寄り添うことはシンプルですが実践は奥深いものです。

少しでも相談者が前に進んだ実感を感じる方法としては、相談者の鏡になるというと分かりやすいでしょうか。

そのためには、相談者の発信に全力を傾けて伝え返す(確認する)ことが大切になってきます。

「仕事のことを考えると家のことも手につかなくて…」
「不安な気持ちですか?」
「うーん、不安というよりは…怒りが来ますね!」
「怒りですか…」

すこしずつ相談者の中を言語化するお手伝いをしていきます。

そのときに気をつけたいのが、自身の感情は一旦隣に置いて離れるということです。
日常会話では全く問題ないのですが、相談されているシチュエーションでは、聴いている側が自身の感情を捉えた瞬間に、ベクトルが相談者から自分自身に向いてしまい、会話にズレがでてきます。

相談に乗っているときだけは、自分を相談者の鏡だと捉えて、相談者の自己探求に寄り添いましょう。

ここまで準備ができたら、後は実践!
さあ、あなたはどんな聴き手になりたいですか?

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