お肌と睡眠の科学

睡眠不足な日はたった1日で肌が...ヒトの魅力を司る、お肌と睡眠の科学。

ハイライト
・睡眠不足は確実にバレる
・たった1日の睡眠不足で肌は確実に荒れる
・部屋の湿度はマストで管理すべき

睡眠不足は、確実に見た目に影響を与える

コチラのnoteにも書いたことがありますが、睡眠不足は確実に健康状態を悪化させます。

7時間未満のショートスリーパーの場合
・労災の発生率 = 35% UP
・死亡率    = 10~12% UP
・肥満になる確率 = 25% UP
・うつ病の発生率 = 31% UP

などなど、明らかに健康状態へ悪い影響を及ぼす睡眠不足。

当然、見た目にも悪影響を及ぼすことがわかっています。

2010年にスウェーデンが誇る世界トップクラスの研究機関、カロリンスカ研究所では睡眠不足が見た目に及ぼす影響が調べられました。

普通の状態を撮った写真と、睡眠不足の時に撮った写真を用意し、65人の参加者に見せることで魅力を測ったのです。

寝不足の顔

*1よりFig2を引用:左側は通常時、右側は寝不足の時です。


その結果、睡眠不足の時は睡眠が十分の時に比べて

・健康的ではないように見える
・魅力的でないように見える
・疲れているように見える

ことが、統計的に証明されたのです。

特に説明がなかったとしても、右のほうが目や口に活力がないことは一目瞭然。私たちには、睡眠不足の顔を見抜くチカラが備わっているのです。

(*この研究では、照明がキツすぎて肌の状態は分かりませんでした。)

画像2

その後の2014年のイギリスの研究において、睡眠不足は”感情を表現する能力を下げ”、”自分の感情を制御する能力を低くする”ことにも関連していることが示されています。それによって社会的なつながりに影響が出るとまで言われている始末。

睡眠不足は完全に魅力を下げ、ヒトとヒトとの繋がりに悪影響を与えることが数々の研究によって明らかになっているのです。

とはいえ、これらの研究は顔全体の印象にフォーカスしたものでしかありません。私たちの見た目を大きく左右する、”肌”の環境がどのように変化するのか?そこがさらに重要です。

顔の印象は肌の状態で決まります。人が年齢を判断する際に一番頼りにしているのが”肌の状態”といわれているからです。肌をキレイな状態に保つだけで、年齢が5歳くらいは若く見える可能性があります。

今回は、睡眠不足がお肌に及ぼす影響について示した最新研究をご紹介していきます!


睡眠不足がたったの1日で肌が...

画像3

2019年12月6日にSkin Research and Technologyに公開された研究をご紹介します。この実験では睡眠不足 VS 普通の睡眠で肌の状態がどう変化するかが調べられました。

・32人の40代女性に協力してもらいました。
・最初の6日間は8時間睡眠
・次の6日間は4時間睡眠

・各時点で肌の状態を確認し、比較する

このような内容の研究です。たったの1日で肌の状態がどのように変わるのかを見ていきましょう。

■短時間睡眠による悪影響

・肌の水分量 :11.5%ダウン ↓
・肌のバリア機能 :18%ダウン ↓
・肌のキメ :細やかさダウン ↓
・肌の黒ずみ:1.4%黒ずみアップ ↑
・肌の赤み : 7%アップ↑

などなど、たった一日で肌の状態は最悪になってしまいます。

一つもよい影響がありません。特に水分量とバリア機能の損なわれ方は異常です。急激に悪くなって、その後も睡眠不足が続くことで悪化し続けていきます。

したがって、睡眠時間がなかなか取れないような人は、絶対に保湿が必要です。保湿をしっかりする事さえできれば、肌ダメージの最大要因といえる、水分量の減少を防ぐことができます。

【2019秋 リニューアル】 アスタリフト ジェリー アクアリスタ 40gamzn.to 9,400円(2019年11月07日 22:55時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する

保湿のベストはアスタリフトのアクアリスタジェリーだと私は考えています。ヒトが作り出す天然かつ最強の保湿成分は”セラミド”ですが、アスタリフトのヒト型セラミドは、肌の奥にしっかり入り込んでいることを抗体を使った実験にて確認しているところがしっかりしています。

セラミド

右側がアスタリフト。緑色が保湿成分”セラミド”です。アスタリフトを使ったときは、皮膚の隅々まで緑色の保湿成分が浸透しているのがわかります(実験用に緑色に染めているだけ)

したがって、アスタリフトは現状では最大限の保湿が期待できる商品だと考えています。肌で困っている人はすぐ試してみましょう。


とはいえ高いので、とにかく安く寝る前に水分を逃がさないようにしたい!という人にはワセリンがオススメ。ただし、べた付き王でもあるので、寝る前くらいにしか使えないのが難点。

安く済ませたいヒトで、保湿力もそこそこほしい人。そして、ワセリンほどべた付くのは嫌なヒトには極潤もオススメできます。余計な成分が入ってないので、アレルギーのせいで肌の赤みなどが出る可能性も少ないのもポイントです。


睡眠時間さえ確保できていればOK・・・?なワケない。

2019年1月に同じくSkin Research and Technologyに公開された研究では、睡眠中の湿度が非常に重要であることが示されました。

・湿度30%での睡眠 → 肌の水分が24.4%も減少
・湿度70%での睡眠 → 減少しなかった

したがって、湿度は睡眠時間と同じか、それ以上に重要なファクターといえます。70%は少し湿っぽく感じるという人もいるかもしれませんが、最低でも50~60%の湿度を確保しておかないと、肌はカッサカサ、年齢も5歳上にみられちゃうかもしれませんよ!


睡眠不足を解決するためのテクニック


ーーーーー おしまい -----

このnoteは、世界中の論文を読み漁ることが趣味の私が、普段の生活や健康、美容などについて、根拠に基づいた意思決定をするための知識を提供していくnoteです。

アナタの時間を、もっと楽しいことや自分の興味のあることに使うための情報を集めて書いていきます!


【ツイッターについて】

ツイッター(https://twitter.com/hagakun_yakuzai)にて投稿の更新情報などを発信しています。フォローしておけば、僕の記事を逃さず読む事ができます。連絡・相談等もツイッターまでお願いします。


【サポート・スキ・フォロー・コメントについて】

全部、大募集してます!僕のnote続けるモチベーションはこの4つだけ!

♡をタップすると今日の運勢が占えるようになってます!

帰りがてら押して行ってもらえると嬉しいです。


引用

1.Axelsson, John, et al. "Beauty sleep: experimental study on the perceived health and attractiveness of sleep deprived people." Bmj 341 (2010): c6614.

2.Beattie, Louise, et al. "Social interactions, emotion and sleep: A systematic review and research agenda." Sleep medicine reviews 24 (2015): 83-100.

3.Sue, Myeongreol, et al "A study of skin characteristics with long‐term sleep restriction in Korean women in their 40s" Skin Research and Technology (2019)

4.Jang, Sue Im, et al. "A study of skin characteristics according to humidity during sleep." Skin Research and Technology (2019).

私の記事は、ほとんどが無料です。 それは、情報を皆さんに正しく、広く知っていただくため。 質の高い情報発信を続けていけるよう、 サポートで応援をお願いします。