遺伝子と関係なく起こる、3つのハゲ。
薄毛に悩む方は、日本全国で1,800万人いるといわれています。
ヘアケア市場は男性だけで見ても4,489億円にもなります。
それもそのハズ。2019年のハツーモの調査では悲しい現実が記されています。
・薄毛の上司は75%の女性にとって恋愛対象外
・薄毛の上司は53%の女性に気の毒だと思われている
・薄毛の上司に威厳を感じない女性は62%
・薄毛の上司をナメてしまう女性は72%
うん、あんまりですね。
薄毛に悩むのは男性だけではありません。女性でも起こります。特にストレスがかかりやすい現代人は、円形脱毛症に悩まされる女性も多いようです。
日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドラインでは、「円形脱毛症に男女差はない」と言われています。女性だからかからないというワケでは無いのです。
脱毛症は遺伝が関わる部分も多く、親が脱毛症の場合、自分が脱毛症になる確率は一般人の10倍に跳ね上がると言われています。
しかし、遺伝とは全く関係なく脱毛症になってしまう方もいます。
今回は、生活習慣で防げる、3つの脱毛症についてご紹介していきます。
普段の行動がハゲを引き起こす原因になっているかもしれません。
しっかりチェックしてみてくださいね。
🤦サムライヘア、ドレッドヘアは危険説。本当?
↑ サムライヘア ↑
↓ ドレッドヘア ↓
髪を引っ張って束ねるタイプのヘアスタイルは、
「牽引性脱毛症」を引き起こす可能性があります。
牽引性脱毛症は、イギリスの超有名ファッションモデルのナオミ・キャンベルがかかってしまったことで有名な脱毛症です。
さらに、アフリカの人はドレッドヘアにしている割合が多いので、アフリカの女子学生の17.1%、成人女性の31.7%が牽引性脱毛症にかかっていることが報告されています。
2008年にCape Town大学で行われた調査では、編み込みをしている人は、していない人に比べて、3.47倍も牽引性脱毛症にかかりやすいことが示されています。
これだけ強いデータが出ているので、僕だったら髪の編み込みはしないようにしますね。
仕事でポニーテールなどが強制される方などもいるかもしれませんが、強く引っ張る必要があって髪の毛が心配。という方はいっそショートにしてしまった方が良いかもしれません。分け目を変えたりしながら、同じ部分を引っ張らないようにすると、少し負担を減らせるのでオススメです。
牽引性脱毛症は、ヘアスタイルを変えて髪を引っ張らないようにすれば、しっかり良くなることが判明しています。
ほら、ナオミキャンベルもすっかり治ってるでしょ?
🤠帽子やカツラは大丈夫?
結論から言うと、帽子やカツラを気にしすぎる必要はありません。
圧迫性脱毛症(Pressure alopecia)という言葉が存在します。したがって、強い圧迫によって髪が抜けてしまうことは、現実に起こってしまう問題なのですが、かなり強い力で、長い期間抑えないと起こりません。
圧迫性脱毛症が問題になるのは、手術後に長い時間横になっている人や、歯科矯正用のヘッドギアで1日20時間以上強く圧迫している場合などです。これらの場合でも起きるのは稀です。
普通に生活している分には、ほとんど起こりません。
帽子やカツラをかぶっているくらいで起こるものではないので、ほとんど気にする必要はありません。とくに、円形脱毛症の方がそれを隠す目的でカツラを使う場合がありますが、それは大丈夫です。
円形脱毛症診療ガイドラインにおいても、紫外線や外傷から部位を守るために、カツラの着用はむしろ推奨されています。安心してくださいね!
■栄養不足による脱毛症
過度なダイエットや、好き嫌いによってハゲていく可能性があります。
例えば2019年の研究では、ビタミンDに注目した研究が行われています。
円形脱毛症の人は、健康なヒトに比べてビタミンD不足になっている可能性が約1.56倍高かったのです。
インドアで働く人の78%はビタミンD欠乏症と言われているくらいです。無理なダイエットをしている方は、食事からとれるビタミンが少なくなるぶん、かなり危険な状態であることを理解しておく必要があるでしょう。
さらに、体で作ることのできない必須アミノ酸:リジンと、鉄分の補給をすることが、薄毛に推奨されることが2002年の研究によって示されています。これらの栄養素は意識しないと不足しがちなので、特に注意する必要があります。
リジンって何を摂ればいいの?って方がいると思うので、リンクを載せておきます。ご参考にしてみてくださいね。
この表には載っていないのですが、「納豆」にも多くのリジンが含まれており、ごはんと一緒に食べることでアミノ酸スコアと呼ばれる栄養指標がとても良いバランスになります。オススメです。
まとめ
円形脱毛症になったばかりの人は、80%の方が1年以内に回復することが調査により判明しています。悩みすぎず、ヘアケアを行うのも重要です。
今回紹介した3つの脱毛症は、日ごろの心がけでリスクを減らすことができます。
知らないと、原因不明の薄毛に悩むことになってしまうかもしれません。ぜひぜひ知って、予防して、美しさを手に入れてくださいね!
それでもだめなら、こいつのでばんだ!
今回のギモンの提供者
ハゲの後天的原因を防ぐために何ができるか?といった内容のギモンを頂きました!ハゲはほとんど遺伝と考えられがちですが、遺伝子良好な絶世の美女も髪を引っ張りすぎてハゲになってしまっています。
知識で防げるハゲの情報を提供できたのは、NUまゆげさんのおかげ!ありがとうございました!!
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引用
Khumalo, Nonhlanhla P., et al. "Determinants of marginal traction alopecia in African girls and women." Journal of the American Academy of Dermatology 59.3 (2008): 432-438.
Marahatta, Suchana, Sudha Agrawal, and Seraj Khan. "Study on Serum Vitamin D in Alopecia Areata Patients." Journal of Nepal Health Research Council 17.1 (2019): 21-25.
Putterman, Elana, and Leslie Castelo-Soccio. "Response to “Vitamin D deficiency in patients with alopecia areata: A systematic review and meta-analysis” and an investigation of vitamin D in pediatric patients." Journal of the American Academy of Dermatology 79.3 (2018): e43-e44.
Rushton, D. H. "Nutritional factors and hair loss." Clinical and Experimental Dermatology: Clinical Dermatology 27.5 (2002): 396-404.
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