まだ_紙とペンで消耗してるの__PCやスマホを_学習に使わないのは絶対に損_のコピー

【西洋東洋の共通見解】なぜ、掃除は現代人必須テクなのか? 思わず掃除がしたくなるニオイも紹介!

ハイライト
・作務は部屋の汚れを落とすだけでなく、心の汚れも落とす
・汚部屋は抑うつ気分が大幅に増加し、疲労感が高める
・家事を週に1~3回するヒト: ストレスが26%減少
・思わず掃除がしたい気持ちになるニオイが判明!

画像1

■なぜ、掃除は現代人必須テクなの?西洋と東洋の共通見解とは

画像2

禅の思想に”作務”という言葉があります。修行僧たちが身の回りの日常作業を行うことを意味する言葉。作務は日常業務の中でも、特に”掃除”を意味することが多いのです。修行僧と言ったら、寺を雑巾がけするアレのことです。

掃除とは、修行僧たちが体全てを使って、汗を流しながら、毎日繰り返すあらゆる場所を磨いていく作業です。掃除は修行の1つとして自分の心の中まで鍛えるという大切な意味を持ちます。

なるほど、と納得できるように思えます。

しかしこれがただの経験則なのか、裏付けがある行動なのか、この時点ではわかりません。なぜなら、ヒトの心が洗われたかどうかは誰にもわからないから。

今回は”掃除”が私たちのメンタルに及ぼすポジティブな影響を調べていきます。

掃除はついつい面倒に感じてサボってしまいがちですが、仕事や家庭のストレスを減らすポジティブな効果があると理解できたら、ちょっとは前向きになれますよね。

掃除は『日常の負担』 から 『心の洗浄』に変換できるのか!?

しっかりとその効果を確認してみましょう!


■家は本来、とってもリラックスしてくつろげる場所

家は本来、とってもリラックスしてくつろげる場所です。責任やリスク、働く時間に感じたストレスを回復することができる場所。それが家です。

”おかえりなさい!世界で一番あったかい場所へ”
セキスイハイム

でも、働き世代の皆さんは家をくつろげる場所にするために、”掃除”をしっかりできていますか?

2018年末にマクロミルにより行われた1000人のアンケート調査では、掃除が大きな負担となっていることが明らかになっています。

・掃除が嫌いなヒトは全体の57%。
・掃除を減らしたいと思う人は
  掃除好きのヒト:52%
  掃除嫌いのヒト:64%
・大掃除の実施率は54%

かなりのヒトが掃除を嫌いだと感じているほか、大掃除の実施率も約半分程度。家では最低限の掃除しかできていないという人もかなり多いのではないでしょうか??


「家が汚くても死にゃーしないよ。」


ちびまる子ちゃんならそう言い放ちそうなものですが、現実はそんなに甘くありません。


■汚部屋だと感じている部屋に住むと、メンタルはしっかり悪化する

画像3

2009年にカルフォルニア大学で行われた研究では、遊び盛りの子供を持ち、常勤ではたらく親を持つ家庭を30世帯集めました。

・家が”安らぎの場所”になっているグループ
・家が”ストレスの場所”になっているグループ
2つのグループに分け、精神状態を点数化しました。

その結果、家が”ストレスの場所”になっているグループは、

・1日を通して抑うつ気分が大幅に増加する傾向
・夕方の疲労感が高まる傾向
・仕事から家庭へ気分を入れ替えるのが困難になる傾向

3つのネガティブな影響を感じていることが分かりました。

家が”ストレスの場所”と言われてもピンとこないですよね。彼らは自分の家を次のように表現しました。

・散らかった
・混乱した
・ボロボロの
・あふれ出ている
・ずさんな
・ゴミの多い

『メンタルを悪化させる家』= 掃除の行き届いていない家ということができます。

彼らの家を訪ねたうえで、家がどれくらい散らかっているかを測定したわけではありません。注目すべきポイントは、あくまで”彼ら自身”が部屋が汚いと感じているかどうかでした。

画像4

自分の部屋を振り返ってみてください。

「そういえば、最近よく散らばってるよなぁ」
「ホントは綺麗にしたいんだけどね・・・」
「そんな余裕ないしなぁ・・・」

アナタのメンタル、危険かもしれませんよ。


■家事は心理学的ストレスを圧倒的に減少させる

画像5

『家事はめんどくさいもの』

そう思っていると、やろう!ってポジティブな気持ちになるのは難しいですよね。

そこで、家事をやることでメンタルにかなりポジティブな効果があるという、イギリスのトップ総合大学ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンにて2009年に発表された研究結果をご紹介します。

19,842人の参加者を集めて、1週間ごとに家事をどのくらいすることで、ストレス軽減効果に違いがあるか調べられました。

その結果、週に家事を1回しかしない人に比べて

・家事を週に1~3回するヒト: ストレスが26%減少
・家事を週に4回以上するヒト:ストレスが20%減少

ストレスに対して家事がポジティブ効果を持つことが示されました。

家事はやればやるほど良いというワケではなく、週に1~3回程度すれば十分な効果が得られるのです。これは興味深い内容ですね。

気になるのは時間ですが、1回の家事は20分以上くらいが目安。部屋をしっかり掃除して、洗濯などをすればすぐに20分経ってしまうので、あまり時間は気にする必要はありません。

画像6

さらに、アメリカのCloroxが2,008人を対象に行った民間調査でも面白いデータが示されています。

・1週間に1時間掃除するごとに、幸せを53%多く感じる
・清潔な場所は80%のヒトをリラックスさせる
・清潔な場所は60%のヒトのストレスを軽減する
・清潔な場所は72%のヒトの生産性を高める

掃除をすることは、明らかに私たちのメンタルをポジティブに変化させます。


禅の教え「作務」は物理的な汚れを落とすと同時に心の汚れを落とすことを教えています。これは西洋の最新研究でも客観的なデータとしても示されている素晴らしい教えです。

ストレスフルで時間がない私たちだからこそ、逆に掃除をメンタル浄化のために使うべきなのです。


■思わず掃除がしたい気持ちになるニオイ

とはいえ、いきなり掃除とかいわれても・・・と思うのは当然。そんなヒトに朗報!

『思わず掃除しちゃった!と思えるようなニオイ。』そんな便利なニオイが発見されています。

2008年に19人を対象とした面白い研究が行われました。

・19人の参加者にビスケットを食べてもらう
・Aグループは無臭の部屋
・Bグループは柑橘系のニオイがする部屋
・ニオイについては参加者には何も知らされませんでした
・隠しカメラで机に残ったビスケットのくずを監視

すると、柑橘系のニオイを嗅いだBグループのヒトは無意識にビスケットのくずを頻繁に掃除して、机をキレイに保っていました。

小規模な研究ではありますが、”掃除でもするか~”という気分を作るために柑橘系のニオイは心強い味方になるかもしれませんよ!

掃除が捗るだけじゃありません!

オレンジのアロマ自体にリラックス効果や不眠緩和など、メンタルを安定させるような効果があることが分かっています。部屋に置いておくだけで日ごろのストレスをちょっと抑えることができるかもしれませんよ。




おしまい

このnoteは、世界中の論文を読み漁ることが趣味の私が、普段の生活や健康、美容などについて、根拠に基づいた意思決定をするための知識を提供していくnoteです。アナタの時間を、もっと楽しいことや自分の興味のあることに使うための情報を集めて書いていきます!

【ツイッターについて】

ツイッターにて投稿の更新情報などを発信しています。フォローしておけば、僕の記事を逃さず読む事ができます。連絡・相談等もツイッターまでお願いします。

【サポート・スキ・フォロー・コメントについて】

全部、大募集してます!僕のnote続けるモチベーションはこの4つだけ!

♡をタップすると今日の運勢が占えるようになってます!

帰りがてら押して行ってもらえると嬉しいです。


引用

Saxbe, Darby E., and Rena Repetti. "No place like home: Home tours correlate with daily patterns of mood and cortisol." Personality and Social Psychology Bulletin 36.1 (2010): 71-81.

Hamer, Mark, Emmanual Stamatakis, and Andrew Steptoe. "Dose-response relationship between physical activity and mental health: the Scottish Health Survey." British journal of sports medicine 43.14 (2009): 1111-1114.

私の記事は、ほとんどが無料です。 それは、情報を皆さんに正しく、広く知っていただくため。 質の高い情報発信を続けていけるよう、 サポートで応援をお願いします。