_朗報_kawaiiがパフォーマンスをブチ上げる_かわいい写真を見るだけでパフォーマンスが40_以上あがる_だと

【朗報】kawaiiがパフォーマンスをブチ上げる。🐈かわいい写真🐕を見るだけでパフォーマンスが40%以上UP、だと...?

ハイライト
・”かわいい”を見た人は、思わず近くに駆け寄りたい衝動に駆られる。
・”集中力が必要な仕事” × ”かわいい”  = ???
・かわいい写真を見たグループはパフォーマンスが43.9%も改善!
・論文の筆頭著者”入戸野 宏”さんがスゴキャラすぎる。

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🦄世界にひろがるkawaiiカルチャー

kawaiiは世界共通語。世界中で日本のkawaiiカルチャーは人気上昇中です。ハローキティポケモンなど、多くのアニメキャラクターが世界中に輸出され、アメリカ、ロシア、EU圏など様々な国々に広がっています。

「”kawaii”は21世紀世界に最も広がった日本語」です。

その力はダテではありません。カワイイだけじゃなく、本当に世界を救う力があるかもしれないのです。


🐣”かわいい”の語源

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かわいいの語源は、”かほはゆし”とされています。
・はゆし(映ゆし)とは、目が当てられないほどの状態や感情を表す言葉。

・かほはゆし(顔映ゆし)とは、顔を向けていられないほどの状態を指します。
ここから「気の毒」「不憫」といった意味を持つようになります。

・さらに時代を経て、かわいい(かはゆし)は「気の毒 → 助けてあげたい」
という意味に転じて使われるようになりました。

”かわいい”気持ちの源泉は、相手の近くに寄り添ってあげたい気持ちや、助けてあげたい気持ちのような、あたたかな感情です。


👶”かわいい”が持つ、身近な効果。

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「かわいい」は赤ちゃんや子どもの動物に対する感情とよく似ています。

世界各国の研究結果は”かわいい”が私たちに及ぼす様々な感情を再発見しています。

・”かわいい”は注意をひきつけます(Brosch,2007)
・”かわいい”を見た人は、思わず近くに駆け寄りたい衝動に駆られます。(Schleidt,1980)
・”かわいい”を見た人は、思わず守ってあげたい気持ちになります。(Alley,1983)

”かわいい”の語源は、相手の近くにいたい感情や、助けてあげたい気持ちですから、当然と言えば当然かもしれません。


しかしこれは、よく考えると驚くべき効果です。


かわいいもの以外を使ってヒトをこれだけ動かすことは、どれだけ大変だと思います?

「100円あげるから、ちょっと5分間面白いことしてよ。」

そう言われたら、ものすごく不服ですよね?

でも、赤ちゃんが泣いてたら、自らすすんで変顔大会をしたり、めちゃめちゃ不自然な赤ちゃん言葉を話したり、だっこしてあげたりするじゃないですか。よく考えたらこれらは異常な行動です。

このように、”かわいい”にはヒトに隠された優しさを引き出す効果があることが示されていますが、ヒトの行動にどのような効果を及ぼすかについてはあまり多くのことが分かっていませんでした。


💡”かわいい”って集中に利用できるんじゃね...??

ヒトを大きく変える”かわいい”のチカラはものすごいポテンシャルを持っています。そこで、研究チームは面白いことを試しました。

”集中力が必要な仕事” × ”かわいい” = ???

”かわいい”を使って、仕事のパフォーマンスを上げようとしたのです。


🧬”かわいい”をパフォーマンスに変換する

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広島大学で行われ、2012年にPLOSにて公開された研究によって、興味深い結果が示されました。

・24人の男性と24人の女性が集められました。
・16個のボールを穴のフチに触れないように慎重にとピンセットでとる作業を行ってもらいました。
・作業の回数は2回。
・1回目と2回目の作業の間に写真を見てもらいます。
・Aグループにはかわいい写真(子犬・子猫)
・Bグループには普通の写真

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その結果、スコアの改善率

・普通の写真をみたBグループは10%だった。

・かわいい写真を見たAグループは43.9%も改善した。

作業は2回行われたので、2回目のスコアが高いのは慣れる為当たり前です。しかし、その改善率は、”かわいい”写真を見た方が4倍以上高かったのです。

さらに、作業のスピード

・普通の写真をみたBグループは0.8%早くなった

かわいい写真をみたAグループは12.2%早くなった

Bグループは作業のスピードはほとんど変わらなかったのに対し、かわいい写真を見たグループでは、スピードが12.2%も改善していたのです。


したがって、”かわいい”を見るだけで、注意力や集中力が必要となるタスクのパフォーマンスや作業効率がかなり改善する可能性が高いと言えます。かわいい写真は、ただポジティブな感情を引き起こすだけではなく、注意力を改善するのです。

さらに、この実験には男性が半分含まれています。女性だけでなく、男性も”かわいい”にポジティブな影響を受け、仕事のパフォーマンスを改善する可能性があるのです。


⚖️「かわいい」は正義 ⚖️

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今回ご紹介した研究では、かわいい写真を見るだけで注意力を必要とする仕事のパフォーマンスが上がるという研究結果でした。

日本にはかわいいものがたくさんあります。それは写真にとどまりません。マスコット、キーホルダー、ぬいぐるみ、スマホのホーム画面や、PCの壁紙。私たちの周りを”かわいい化”することはカンタンです。

仕事のパフォーマンスを上げる意識の高い人は、今すぐ”かわいい化”を推進するべきかもしれませんよ!笑


📚かわいいをもっと深く知る方法

「かわいい」のちからは、今回紹介した研究の筆頭著者”入戸野 宏”さんが書いた本です。

サブカルチャー、文化論とはひと味異なる、「科学的な」かわいい論の登場です。テーマはかわいいですが、決してゆるい内容ではありません。科学的なスタンスを明確に打ち出し「かわいいってなんだろう」を考えるので、データとしての裏付けをもった、とてもユニークなかわいい論となっています。普段何気なく耳にしたり口にしたりする「かわいい」の本質を垣間見たようで、目から鱗が落ちる場面が何度もありました。(*出版社より)

ファッションやカルチャーとして捉えられることの多い「かわいい」を科学的・脳神経学的に解明し、そのあたたかな効果を貪欲に伝える、「かわいい」の説明書。今回紹介した論文の筆頭著者”入戸野 宏”さんが伝える「かわいい」は今までの情報とは次元が全く違うものです。是非ご覧あれ!



”かわいい”以外を利用して集中力を高める方法はコチラ

おしまい

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引用

Nittono, Hiroshi, et al. "The power of kawaii: Viewing cute images promotes a careful behavior and narrows attentional focus." PloS one 7.9 (2012): e46362.

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