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小説家のスタイル:直感派のパンツァーと計画派のプロッター

書くという行為は、それぞれの作家にとって異なるプロセスをともないます。中でも、小説を書く上で多くの作家が自分自身を「パンツァー(直感派)」か「プロッター(計画派)」のいずれかのタイプに分類することがあります。どちらのスタイルも独自の利点があり、作家のクリエイティビティを引き出します。

パンツァー:直感に従う執筆

パンツァーはストーリーのプロットをあらかじめ決めずに、書きながら物語を発展させていくタイプです。彼らは瞬間瞬間のインスピレーションを大切にし、計画よりも直感を信じます。そのため、物語が自由に流れ、生き生きとした展開を見せることがあります。ただし、複雑なストーリーの場合、途中で矛盾が生じたり、方向性を見失ったりすることが挙げられます。

プロッター:計画に基づく執筆

プロッターは書く前に物語の骨組みをしっかりと作り上げます。コンセプトからシーンの細部まで、すべてを計画することで、ストーリーに一貫性をもたせ、迷いを減らします。しかし、あまりにもプロットに固執すると、新たなアイデアが生まれにくくなることが欠点です。

自己適性の見極め方

執筆タイプを見極めることは、書き手としての成長にとって非常に重要です。以下の方法で自分のスタイルを探ってみましょう:

  1. 異なる方法での執筆: 同一のアイデアでプロットあり、なしの両方で短編を書いてみて、どちらが自分にとって自然か評価します。

  2. 過去作の分析: これまでの作品を見返し、どの部分で執筆がスムーズだったか、どこでつまずいたかを検討します。

  3. 信頼できる意見の集約: 他者の意見を聞き、自分の作品がどの執筆タイプでより良くなるかを考察します。

最終的には、パンツァーであってもプロッターであっても、物語を紡ぎ出すことへの熱意と、書き続ける姿勢が最も重要です。どちらのタイプかを理解し、自分に合った方法で執筆を進めていくことが、作家としての充実へと繋がることでしょう。


逢巳


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