結婚式は博物館で

 

こころなんてにんげんがけものだってこと、証明するためだけの、思い知らせるための器官でしかない、
凡庸なことを嘲笑わないでくれと泣きついてくるおとこが神様だって知ったとき、わたしたちには、自分をころすかそいつをころすか、それとも愛し合うかしか選択肢がなくって、それなら刺し違えたほうがまし、って、言いたがった喉を心臓は嫌っている。

 
どこまでも続く二重らせんのすきまをぬって化け物は生きながらえて、そのうちに恐れられて、崇められたりするでしょう。愛し合うことは呪い合うことだと神聖に泣かれたとしても、ずる賢く、心臓に従うことがうつくしいんだと、いちばんまばゆい化石になって、思い知らせてやりたかった。

 
アイシテル、よ、神様、たとえ愛し合ったやつらから、しんでいくんだとしても。







生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。