日曜日、望遠鏡を壊してまわる

 
供花もプロポーズの花束もオーロラカラーの造花にしてほしい、死が終わりでないこと、絶望なのか希望なのかもう投げたコインの表裏で決めよう。(わたしは何度でも表を選ぶから)
 
 
眠ったぶんだけ嫌いになって、目をさましたときのあかるさのぶんだけ好きになる、滑稽でかわいいサンタマリア。いつの間にか開けられるようになったカーテンが揺れるあいだ、一晩で星座をつくりあげてきみの名前をつけてあげたい、そのかわりに、十二星座をひとつ、撃ち落とす。神聖、おかしがたい愛とは、そういうことじゃありませんか。おかされないためには何かをおかすしかないのだときみは供えられた酒を飲むので、わたしはそれを否定する、星を撃ち落とした手を花の香りでかくして、きみの頬をなでる、眠ってしまえと歌をうたう、わたしに反射する虹色だけを、きみが光と思うように。
 
 
枯れない花にもやってくる終わりのこと、必要なときに必要なぶんだけ摘みとった絶望、好き勝手にとおくからながめた希望、表と裏、まったくおなじデザインのコイン、こいぬ座のコイン、未来、たとえばわたしより先にしんでしまう尊い犬がいる未来。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。