ワイドミー


美しくない理由で晴れの日を好きになってしまったとき、おとなの階段ってやつ、踏み外してしにたいと思った。  


晴れているから星がきれい、広がっているのが自分の内側か外側か分かんなくなりそうねって、宇宙に共感してほしい。目の前に見えるだけでもなんじゅう、なんびゃくの星があって、その奥にも、数えるのが億劫なくらい、だから、いっこくらいわたしにちょうだい、チョコレート菓子のひとつ、欲しがるみたいにいたらいいと古い雑誌が言った。そうしたらかわいいって。
かわいくなりたいのはわたし自身かわいいもの以外愛していないからです(たとえばわたしの不遜さとか、あなたの粗忽さとか)、きれいなものは好きだけど、愛してはいないからです。


星のじょうずな貰い方がわからないから買おうと思ったのに、宇宙で大したお金を稼げない、おみやげにもらったコインを触るとひとさし指がひりひりと痛む、地球の絵のコイン、たぶん、地球が、愚鈍でかわいいから描かれている、ぴかぴかのコイン。











生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。