海が歌うからわたしは

 
歌にしないとやってらんないことばっかり詩にして、
そのくせ踊りださないようにって座らせる、いちばんきれいな服を着せて、いちばん綺麗な椅子に、いちばんかわいいポーズで。
サニー、わたし音楽の鳴る部屋にいられなかった日のことを覚えてるの、だから歌いたいの、歌いたいの、だから、ぜったいに、歌えないの。
 
 
リーブ・ミー・アローン
ぬいぐるみになれって
言われてみたかった
言われないのにぬいぐるみだった
怒号 どごう 怒号
固まった身体 風が吹くと揺れる
言われないからぬいぐるみだった
だれのものでもない
丸い身体 雨が降ると笑う
 
 
海が鳴るってこと誰かに教えてほしかった、自分で知りたくなかった、誰かに教えてもらえなくても勝手におとなのからだになってしまうって、知りたかった。 
 
ドント・リーブ・ミー・アローン
海に叫んだことがないまま死ぬ、だってそうしたいから。








生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。