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現代の生き方としての集合性と液体化、西野達

ArtStickerでのコレクションを再開しました。
しばらく考えて、毎日投稿は目立ちすぎる(=1ユーザーがArtStickerの文化っぽく強権をもつのが全体最適と思えない)のでやめることにしました。

その代わり、作家さんを一人だけピックアップして丁寧に解説。noteからArtStickerに導線をつくり、ArtSticker内の投稿から私のnoteに導線をつくる、みたいな感じでしばらくやってみます。

コレクションまとめするより、一人ピックアップのほうが読んでる人にとっても、作家さんひとりひとりのことが記憶に残りやすそうなので、紹介しがいもありそうな気がしています。

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今日のコレクションは東京とベルリンで活躍されている西野達さん。

トラックと街灯、物置などが全部一体化した作品です。夜の京浜島の主役たちの静かな賑わいを表したような作品です。

物体が本来「もたされている」機能を無視して、物体自身のために生き始めたようなところにとても魅力を感じます。

その上で私が最初に感じたのは、「トラックがなんか苦しそう」なんですね。トラックが下向きなので、顔が地面に押し付けられてるように見えるなぁと。

しかし、よく考えてみると、そもそも「物」なんだから、窒息しそうとかあるわけがないです。それでも、トラックの正面を私はなんとなく「顔」のように感じてしまっているのです。

周りを見渡してみると、物にはすべて「方向」があるようです。どの物体も上下や前後、表裏を言えます。私自身にも「正面」があります。

変化の激しい時代の中で、このトラックのように、自分が本来向かっている「方向」が閉ざされた時、自分はやはり息苦しさを感じるんじゃないかと思ったんですね。

では、どう生きればいいか。その答えは2つあると思いました。

1)集合体として生きること

作品のトラック部分を見ると、下向きの方向が閉じているように感じますが、街灯や乗っている物など全体を見ると「下以外の方向性が生まれて」います。

進む方向が複数あるので、道は完全には閉ざされないということです。

個人で道が閉ざされそうであれば、いくつか組み合わせできる「居場所」をもっておくこと。それが閉塞感を打破してくれるんじゃないかと感じました。

2)液体として生きること

固形物には方向があるなと思ったのですが、よく考えたら液体はそのままでは方向性をもちません。液体に方向が生まれるのは「動いた時」だけです。

つまり、動かなければどこにでも向かえる可能性を持っているんじゃないかと。そして行動し始めた時は、自分が向かった方向が自分のもつ「方向性」になります。

まとめると、

「組み合わせ」と「一時停止」

変化の激しい時代を楽に生きるポイント、みたいなのを教えてくれたような作品でした。

作家の西野達さんのウェブサイトはこちら。

さかさまになりまくってる作品なども発表されています。うーん、たのしい!

ArtSticker関連のマガジンはこちらにまとめています。

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