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Ouma(オーマ)の #ArtSticker コレクション

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ArtStickerというアーティスト発掘サイトで見つけたお気に入りのアート作品コレクションのまとめです。
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記事一覧

レーザーカットを使った文字が切り抜かれたアート照明制作経過

2020年12月に、初めてレーザーカットで文字を切り抜きました。 この時につくったのは外枠だけなので、照明器具を入れて照明として機能するように、その後も試行錯誤中です。 アート作品としてつくっていることもあり、大量生産したいわけではないので、ちょっぴりだけつくってくれるところを探すところからスタート。ものづくり関係者に知り合いの多い方に相談し、いくつかの業者さんを教えていただきました。 レーザーカットしてもらう場合のデータは、DXFかDWGファイルで書き出して提出するの

【現代アート読解】不便さによって世界への愛着を取り戻す~伊藤咲穂「Transfer / Stone」

現代アート作品を前に、考える楽しさを伝えたいという思いで続けている現代アート読解シリーズ。 今回は和紙を使ったインスタレーションを多く発表されている伊藤咲穂さんの「Transfer / Stone」について考えてみます。 ArtStickerの応援ページはこちら。120円から作家さんに応援メッセージを送れるので、好きな作家さんがいる時にはぜひ、フォローしたりStickerしたりしてみてください。 この作品は2021年3月6-7日に行われたタグボートアートフェアで展示され

ハシグチリンタロウ個展「たまSEEネイション」から原始的な言語について考える

書家/WLIGHTEのハシグチリンタロウさんが長崎のパチンコやさんの跡地で個展を開催されます。 「たまSEEネイション」 作家:ハシグチリンタロウ(WLIGHTE/書家) 日時:2020/12/19-12/27(各日10:00-18:00) 場所:〒851-3501長崎県西海市西海町川内郷1106 有限会社山﨑マークの隣り旧パチンコ店 ※無料駐車場あり(10台まで) ZINE(小冊子)をいただいたので、そちらを読み解きながら、ハシグチリンタロウ作品について考えてみま

SICF21出展作「視覚的治療室」アート初心者のための鑑賞ポイントまとめ

東京都青山のスパイラルで開催中のアートフェスSICFも明日22日で最終日となりました。若いお客さんがいっぱい来てくださってとてもうれしい!ありがとうございます! つくる側の人たちもみんなクオリティ高くて、そして親切!創る人たちの狂気がにじみ出てて、みなさん本当に素晴らしいなって思いました。いいフェスだね、本当に。 A日程は搬入中の経過をサクサク見てきた感じでしたが、今回は途中で自分のブースを抜け出して作品を拝見してまわりまして。 特に気に入ったのが「汚れ落としてるやつ」

アートを愛する人たちが新しい芽を育てようとする気持ちがちょっと分かった気がする。

さまざまなジャンルのクリエイターが集まるアートフェス、SICFのA日程を見てきました。 荷物を先に持ってったこともあり、開場時間より少し早く拝見したんですが、みなさん、、凄かった! 一つ一つの展示ブースにいろんな世界観があって、ほんとに素晴らしかったです。現代アートっていうわけでなく、いろんなジャンルがミックスされてるところも楽しい。 お互いにいろんな刺激が受けられるような気がしました。なによりもう、みなさんの熱量が素晴らしくて。こんなすごいところに一緒に出展できるのが

【アート企画解説】アートフェスSICF21の出展企画書と実際の展示までの変更点

さまざまなジャンルのクリエイターによるアートフェスSICF21がいよいよ始まります!毎年開催しつづけてもう21回目ってすごいですね。 今年は緊急事態宣言のこともあって、5月から9月に延期。その影響もあって搬入が前日ではなく展示当日になったり、会場に来られない人のためのオンラインビューイング対応があったり、スタッフもアーティストも、関係者みんなががんばっている感じです。 オンラインでも現地にいる人との差が出ないといいけど、本人がその場にいるかいないかって、実のところけっこう

【New Event】 ArtStickerで「SICF 21」の作品販売がはじまりました

第21回スパイラル・インディペンデント・クリエイターズ・フェスティバルSICF(スパイラル・インディペンデント・クリエイターズ・フェスティバル)は、東京・南青山にある「スパイラル」が若手作家の発掘・育成・支援を目的として2000年から開催しているアートフェスティバルです。公募によって選出された、さまざまなジャンルのクリエイターを紹介し、これまで数多くの新しい才能が、来場者との出会いを通し、活躍の舞台を拡げてきました。
会期の最後には、来場者の投票によって決まるオーディエンス賞

写真という表現のリアリティとフィクションのはざまにいる人物のことを考える、遠藤励

ArtStickerから、遠藤 励さんの作品をStickerさせていただきました。 最初見た時、絵画かなーって思ったんです。ほんわかした抽象的な絵で、人が砂漠を歩いてるみたいだな―と。 素敵な色彩だなぁとぼんやり程度に思っていたんですが、マテリアルを見たら「Photography」とある。つまり、写真なんですよね。そこに驚いてしまった。こんなに絵のような感じで写真を撮るってできるもんなんだなぁと。 絵のような質感だけど、写真。 ここで気づかされたのは、「写真だ」と自分

食材としての感情が物語として循環していくということ、星川あすか

ArtStickerから星川あすかさんの作品をStickerさせていただきました。 すごい!ほんとにすごい好きな作品です。 1つの物語を碗に込めたというシリーズですが、作品から1つ以上の物語があふれ出しているように感じます。人生はまさに物語ですし、ヒト以外の生き物、あるいはモノの命も物語そのもの。 その複数の物語が、碗という中心部からのびやかに広がっていくような清々しい喜びを感じました。 食べ物や飲み物をこの碗に乗せ、それを自分がいただいた時、物語たちがもっている喜び

マンガの効果音風オノマトペと細胞のSWATCHがリリースされたよ!

2019年末にリリースされたオノマトペをマンガの効果音風に使ったSWATCHにつづき、第2弾がリリースされたよ! 2020年秋限定販売なので、気になる方はぜひ! デザインはこんな感じです。 「KATAKANA」 SWATCH X YOUはカスタマイズできるSWATCHシリーズなんですが、システムがアップグレードされていて、回転させたり画像を拡大・縮小させたりができるようになっていました。 好きな位置を切り取ってSWATCHにできるんですね。 システムいじってるだけ

色を選ぶことは私を選ぶこと「色による教育」を考える、鮫島弓起雄

ArtStickerから、鮫島 弓起雄さんの作品をStickerさせていただきました。 この作品の一番興味深いところは、「モノクロって言われてるからモノクロに見える」というところです。タイトルが『モノクローム-ユリ理容室』ですし、作品も理容室を斜めに半分モノクロにしたような感じに見えます。 わー、モノクロとカラーを半分ずつ同時に体験できるなんておもしろい!と思ったのですが、よく考えてみると、完全に「モノクロ」の世界をつくるとしたら、バーチャルリアリティの世界でないと難しい

私たちは記憶を食べ合うことで他者と自分を交換しあう~諏訪綾子

諏訪綾子さんの「記憶の珍味」をStickerさせていただきました。 記憶を「珍味」として複数人で共有しているプロジェクトというのがとても興味深かったです。「珍味」っていうタイトルがいいですよね。珍味ってその字のごとく珍しい体験を想起させるワードで、どことなく「旅」を感じさせます。 「記憶」っていうのは、味だけじゃなく視覚や聴覚など五感に加えて感情の揺さぶりも伴う脳内データです。 「味覚」っていうのも、体感覚のような気がしますが、私たちは料理を食べる時、その見た目や食べる

単位があることで目立つことと忘れられる物事について考える~Natsuyo Takahashi

ArtStickerより、Natsuyo Takahashiさんの作品をコレクションさせていただきました。メジャーを使ってとうもろこしをつくっている作品です。 単位を共通認識させる、ということが「社会」を構成する上でとても重要だと気づかせてくれた作品です。 とうもろこしが2本あり、友達と2人で分けるとしたら「1本ずつ」が平等な気がします。でも、1本って正確に考えると量が違いますよね。 完全に平等に分けたいなら、食べられる量を正確に量ってグラムで分けたほうが平等そうです。ス

日常の中に美を見いだせれば「アート」という言葉はこの世にいらなくなる、片岡純也+岩竹理恵

ArtStickerより、こちらの作品をコレクションさせていただきました。 作品ページにはこのように書かれています。 学校の先生がプリントを配るときにこぶしでぐるぐると紙をずらしていたところから作品にした。 素材を見ると、モーターとか磁石とか書かれているので、静止している作品ではなく、自動的にくるくるまわって動く作品なんじゃないかなと思っているのですが、、 プリントを配る時に扇みたいに開いたり、トランプをテーブルに並べる時に円形になるように置いて見せたりすることって、