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フリーランスアーティスト向け助成金「文化芸術活動の継続支援事業」補助金申請する時の注意点

発表予定だった展覧会が延期になったり、オープニングができなくなったりしたアーティストのみなさん、こんにちは。

わかるよ、とてもわかる、、私も今年に入ってから展覧会が3件延期(2件はまだ開催されていない)と海外レジデンス(イタリア)への参加の予定が不明な状態で目が泳いでおります。

展覧会が開催できたとしても、「たくさん来てね!」ってすごく言いにくくなりましたよね。あと、アーティストにとってオープニングの機会ってとても大事なので、そこができなくなったのもとても辛いところ。オンラインオープニングもやっていただきましたが、オンラインで解説とか丁寧にできないですもんね。

でも、真っただ中の時期に、展覧会延期やオープニング中止の決断をしたギャラリーは正しいし、その中でもアートの灯を絶やさないために努力しつづけてくださってることには、とても感謝しています!

また、個人アーティスト向けの補助金がいろいろ出てきてくれてるところはありがたいですよね!まず東京都の関係者の場合には「アートにエールを」というのがありました。

その他、個人向け助成金はこちら。三次募集が2020年9月12日(10:00)~9月30日から開始されます。

私は一次募集の時、7月に出したんですが、書類不備で差戻しを複数回くらっておりまして、毎週差し戻している状態で、ちゃんと書類ができたのが8月31日でした。今日(9月11日)に交付決定のメールをいただいたので、だいたい11日(9営業日)っていう感じですね。

書類不備の差戻しはなるべくないほうが、職員さんたちの手間もかけないので、自分がひっかかったポイントを参考のためにご紹介します。

美術団体に所属していないフリーランスのアーティスト向けだと思ってください!

1)確認番号をもらう

まず最初にやったほうがいいのが、確認番号をもらう、です。美術団体とか所属していなくても、こちらの団体さんから「ちゃんとアート活動してる子やね」っていうのを認めてもらえると確認番号を出してもらえます。

この番号があると、申請時の手続きが簡単になるので、とにかくこちらの申請をまず出したほうがいいです。確認番号出してくれるのは2020年9月25日17:00までですよ!

出すのはホームページとか略歴、被害状況のほか、3年以内の活動履歴が証明できる資料2つです。1つは国内の活動、1つはどこでもいいので、私は韓国のレジデンスで出してくれたカタログのPDF(韓国語と英語のみ)と、銀座SWATCHビルでやった個展のプレスリリース(日本語)を送りました。

補助金のほうの申請時の資料は翻訳がないとダメでしたが、こちらは英語・韓国語の資料のまま、翻訳なしでも大丈夫でした。

確認番号は10日以内に出るということでしたが、私は応募してから5日くらいで出た気がします。この確認番号があっても、補助金交付されるとは限らないのですが、確定申告書類などを出す必要がなくなるので、その後の申請もちょっと楽になります。

(アートの活動ってどれだけちゃんとしてるかを一般の人が判断するってけっこう難しいので、そこの保証もあって確認番号があったほうが交付されやすいんじゃないかと個人的には思っています)

2)経費は細かく書く

経費の算出方法を最初は「まとめて」出していまして、

消耗品費15万円 みたいにしてたんです。額代、画材代、什器代、包装代などをまとめてたんですが、10万円以上のものは計上できないんですね(10万円もダメ)。

例なんですが

消耗品費 3万円
消耗品費 2万円
消耗品費 7万円
消耗品費 3万円

みたいに分割し、メモ欄に「画材3万円、什器2万円、額7万円、消毒に必要なもの3万円」とか分けて細かく書いた感じです。

3)活動資料の提出セットは

私は最初、確認番号を取らずにそのまま提出してたんですが(団体に所属してないともらえないと思っていた)、活動資料としては最初に所定のフォーマットの活動実績書類を出すのが一つ。こちらのページの一番下のところにあります。

こういうボタンのところからダウンロードできるよ ↓

キャプチャ

これプラス、自分の活動実績が分かる書類です(確認番号があればいらないのかもしれないですが分かりません。確認番号を取る前につくってたので出しちゃいました。確認番号をもらえなかった場合でも、自分で資料をそろえれば応募できるので資料がある人は出してみましょう!)

たくさんあったほうが信頼が増すだろうかと思ってしまい、勝手に自分の日本語CVとか追加してしまいましたが、ぜんぜんいらないみたいでした。

活動実績書類は2点で「それで収入を得てることが分かる書類」「依頼メール」「実際に活動したことがわかる資料」の3点セットをまとめて2つ出します。

ここ3年の実績の中でなるべく大きいやつ!と思って韓国での展覧会にしてたんですが、韓国の展覧会のやりとりはKakaoトークでしていて、機種変更の時に履歴が消えてしまってたんですよね。

また、活動資料自体も英語や韓国語だったために「翻訳してください」の差戻しがありました。(翻訳して再申請しましたが、依頼を受けたメールがなかったので他の資料で出すことに)

最終的に資料がデジタルで残ってる別の2件で出しました。
提出セットは下記を1つのPDFにまとめて2Mb以下にして出した感じ。

・英語の依頼メール
・報酬が書かれた資料
・実際の活動のプレスリリースや特設サイトなど

PDFは簡単に2Mbとか越えちゃうので、圧縮しました。

ギャラリー展示とかで作品販売の収入がある人は、ギャラリーから支払い書類とかを出してもらえるといいですね。

4)住民票は市役所でタダでもらえる

住所が変わりやすい私は、海外のアートコンペの応募時などは本籍地の住所(実家の住所)で出すことが多いので、この時もそうしていたんですが、美術団体に確認番号をもらう時の住所は「住民票の住所」が必要だったんですね。

なので、あとから申請の住所も住民票住所に変更し、その証明のために住民票をもらいに行ってきました。補助金申請のために住民票をもらう場合には、無料でもらえるようになってるっぽいです。

5)事業報告の提出が義務

申請してた区分はA-1なのでいただける補助金は20万円です。前払い申請している場合には、交付決定メールの10日後を目安に支払われます。

活動終了後には事業報告が必要で、たぶん、実際の経費の計上も必要になると思うので、領収書等は分かりやすくまとめておくといいかと。

※もしかしたら解釈が間違ってるところがあるかもしれないので、くわしいことはサイトからご確認くださいませ!(説明動画が追加されてたので、先に見るといいと思います!)

これまで創りつづけてきたってけっこう大変だったと思うのです。今、大変な状態になってるのってアートだけではないけど、助けてくれるものも助けようと動いてくれてるところもたくさんある気がしています。

私は誰かが創ったものがとても好きなので、創りたい人たちがいろんなレベルで創りつづけられる世界だといいなぁと思っています。その土壌があるからこそ、名作が生まれるんだと思うんですよね。そう考えたら、創りつづけるという行為はすでに未来の名作の一部です。

創り手のみなさん、がんばって生き残ろうね!

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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