見出し画像

アーティストやクリエイターに必要な「伝え方」について考える

ジャンププラスで連載中の『左ききのエレン』というマンガの原作者かっぴー先生から作品の届け方について話を伺うチャンスが得られました。

2021年5月12日 14:30~15:30に、00:00 Studio(フォーゼロスタジオ)というライブ配信サービスを使って話を聞きます。←リスケになってしまいました、すみません!また日程が決まり次第告知しますね!

自分の作品をもとに「どう説明をしたらいいか」を聞く感じなので、ありがたいことに自作の紹介も兼ねられることになります。しかし、こんなビッグイベントが訪れる機会ってなかなかないので、どうしたらこの機会を最大限生かせるかというのを予習しておきたいと思います。

なのでこれは予習のためのnoteになります。

絶対やっちゃいけないこと

今回のケースで自分がやっちゃいけないこととして心に留めておきたいのはまず
1)自作の宣伝をしない
2)変なウケを狙わない

2は中途半端にボケたりしないってことです。つい楽しませたくて相手の笑いを取りにいきたくなることってあるんですが、自分以外の誰も望んでない笑いになりかねないので、もうひたすら真面目に話を聞きます。

1は自作の宣伝をするぞ!と意識するほど、宣伝にならなくなるからです。自作をもとに「いい伝え方」を聞けるだけで、十分宣伝になるので、そこにさらに「自分の作品はここらへんがポイントで~」みたいなトークを詰め込まないようにすることです。(もちろん、必要な部分は話しますが、過剰にならないように意識します)

自分のゴールはどこか?

今回のチャンスを通じて、自分が何を得たいのかを考えます。
・作品が知られて欲しい
・配信を見た人から制作依頼を受ける
・作品を気に入ってくれた人から購入してもらう
みたいなことがあると嬉しいですね。

ということは、そもそも「配信(アーカイブ)」がたくさん見られると最高なわけです。たくさん見られるためには
・見た人がシェアしてくれる
・見た人が何度も見てくれる
っていうことが起こるととてもありがたいです。

そう考えると、自作の過剰な宣伝や素人のボケとかいらないんですね。

アーティストやクリエイターさん、作品をつくる人に向けて、作品の伝え方として参考になるっていう内容を引き出せたら、一番みんなが幸せになりそうです。

次のチャンスを引っ張ってくるには

人生でごくまれに、大きなチャンスがやってくることってあるんですが、そのチャンスを次のチャンスにつなげるにはどうしたらいいのかというのをよく考えます。

せっかくのチャンスが次につながらなかったこと、もっとこうすればよかったって後悔することってたくさんあるんですけど、それでもできる限り考え尽くしたことは、次の機会がきた時に活かせるんじゃないかなと思います。

一度の機会でなるべく多くの人が得できるように、全体の利益を最大化することについて考えてみます。

まず、配信プラットフォームの00:00 Studio(フォーゼロスタジオ)ですが、2021年5月現在はたぶん、クリエイティブ活動を加速させるっていうのを考えていると思うんですね。

作業が習慣化できるようになったり、制作過程を見せることで気にしてくれる人がついたりすることで、サービスを使う人のクリエイティブ活動が加速するといいなっていう感じです。

クリエイティブ活動が加速するってどういうことかなっていうのをちょっと考えたのですが、「伝え方」という観点で考えると、クリエイター側の伝え方という点と、応援する側の応援のしかた、がそれぞれうまくなると、クリエイティブ活動が加速しそうです。

クリエイティブ活動する人(起点)からの伝え方と
クリエイティブ活動をする人(応援者)からの伝え方
という観点ですね。

クリエイティブする側が魅力的に伝えることができることも大事ですが、もしも自分を応援してくれる人が、自分や自分の作品のことをちょっと魅力的に伝えることができたら、自分が応援者側になった時に好きなものをよりプッシュできそうですよね。

その辺りから、何を質問すべきかというのを改めて考えてみたいと思います。

まず、アーティストがやりそうな説明文を並べ挙げてみます。
・説明が複雑でそもそも分からない
・作品説明が長すぎる
・おもしろいと感じる部分が一般とずれてて伝わらない
・アートで探求していることがなんで大事なのかが伝わらない

上記を踏まえて伝え方として聞きたいことは
・分かるように説明するには
・一言で伝えるには
・魅力的なストーリーづくり
・価値をつくるには
・伝え方がうまくなったかどうかはどうやって自己評価したらいいのか
・自作の魅力の発掘の仕方

これらを『左ききのエレン』のシーンを参考に聞けたら、具体例も分かりやすく伝わりそうです。

応援する側の伝え方としてよくやりそうなのは
・「すごいよかった!」
・シェアするだけ
とかになりがち。どちらかというと、新たなファンを増やす行為というより、応援したい物に対して「自分が見ましたよ」って伝える意味合いが強いかもしれない。

ちょうど『左ききのエレン』の最新話のあたりに「平日の化粧品(ウィークデイ)」というのが出てきます。

この「商品の価値にスポットライトを当てる」っていう行為は、ちょっと美術批評家の役割に似てるんじゃないかと思ったんです。

諸説あるんですが、草間彌生さんをブレイクさせたのは、海外の美術批評家の論文だったという話もあって(不確かな情報です)、作家よりも美術史の知識や考察の深い批評家が、作品の価値を定義してくれるおかげで価値が市場に知れ渡るというのがあるんじゃないかなと思ったんです。

現代アートの作品って分かりにくいこともありますし、批評家のコメントって作家も気づいていない作品の良さを引き出してくれるっていうメリットがあるんじゃないかと思っています。

これは専門家の専売特許ではなくなってきていて、応援したい側に知識があれば、好きな現代アーティストを自分なりに考察して推したっていいわけですよね。伝える力が自分に身に着けば、自分の好きなものをもっと効果的に推すことができそうです。そういう推し方をしてくれる人っていうのは、活動してる側にとってはとてもありがたいことなので、たぶん相手からあっという間に認知されます。

好きなもの・コトに近づくには、それに貢献するのが一番です。伝えるっていうのは難しいですが、その力が身に着けば一度の発信がずっと効果を発揮し続けることがあります。

作品もそう。

私は長いこと現代アートが意味わからなくて好きじゃなかったんですが、直島でキュレーターさんの丁寧な解説を受けて、ぜんぜん違う見え方に変わりました。

作品が同じでも、伝え方がちょっと変わるだけで、届き方がぜんぜん違うことがあるかもしれない。それがクリエイティブ活動に従事する人たちにとって、いい結果につながるように、広告のプロから話を引き出せたらなと思っています。

手汗だらだらの中、できる限り頑張りたいと思ってますよ!誰かのお役に立てますように!


ここまで読んでくださってありがとうございます! スキしたりフォローしたり、シェアしてくれることが、とてもとても励みになっています!